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ヒューリスティックス 逃げられなかった私たち/マイルストーンを置く作業

だいぶ落ち着いてきているので、その間にいろいろお伝えしておこうと思っています。

今は、コロナの人災が何であったかの振り返りと、これからやってくる本格的に季節性感冒になったウイルスとしての波の準備の期間になります。

今までは、こういった季節の予言めいたことは当てずっぽうのようで、怪しさ満載だったので避けていました。

観察された期間が2年を経過しましたので、許されるのではないかと思っています。

これまでの経過はほぼ予想通りにすすんでいます。


☆☆☆

日本は日本のコロナを考えれば良かったのですが、過剰反応を継続するためには人々の心理を理解している行動経済学的手法が投入されていました。

私たちが人間であれば避けて通れない心理的なものをつかって、テレビもふくめてメディア総動員になれば、冷静な判断ができなくなるのも仕方がないことでした。

正しいものを伝えて理解していただけるような状況ではないことが明白でした。そのため、私は大切なことを世の中に置いていくことにしました。

「何人も過去を変えることはできない」からです。


☆☆☆

いきなり「選択的知覚によるヒューリスティック」と言われてもピンとこないでしょう。

でも、「ダイアモンドプリンセスでコロナ流行」とか
「オーバーシュートで医療ひっ迫」とかならピンとくるでしょう。

繰り返し同じ言葉を聞くことで耳に馴染む言葉にしておくと、その言葉だけが明瞭に聞こえるようになるのです。選択的知覚と呼ばれます。

コマーシャルで覚えやすいコミカルな特有のメロディが使われていたり、踊りや振り付けがあったり、マクドナルドのタブチなんていうのもそれです。

それが選択的知覚。ヒューリスティックはコラムにおかきしました

2020年8月の時点で、その後にきっと起きてくるだろう物事に対して多くの人が知っておくべき内容だと思ったからです。

TIKTOKでメジャーな曲や振り付けも、選択的知覚の一つです。若者たちは、「中毒性がある」なんていうけれど、面白いから繰り返し見て選択的知覚を育てたことなります。それに、短時間で判断するのはヒューリスティック。

あとから振り返っても正しい考察と判断だったと思います。ものすごく少数で異端だったけれど。


☆☆☆

マスクによるアンカリング

コロナが続いているというサインになるし、気持ちがコロナから離れないアンカー錨(いかり)になります。

皆がしているからやっていることで、ピア効果になります。

ワクチンとともに「皆でガンバル」感じ。
受け身感を強調すると同調圧力っていうものになります。

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よくできた仕組みです。
正しいと思うことを言ったところで、こんなに専門的にテレビやメディアが総動員されている状況では個人で対応できる範疇を超えていることは明白でした。

こういうときは作戦。

自然を味方につけようとおもいました。

自然は皆に平等だし、万有引力のように人間が差配できるものではありません。その力を借りようと思いました。

人々を守るためには、地理を利用して戦略をねらないといけなかった。孤独な作業でした。

時間の経過によって自然界によるファクトが浮かび上がるだろうから、そこを目指して行こうと考えました。

人間が作ったメッキははげやすく、続かないものです。


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そうであれば後で皆が読むことで役にたったり復習できるマイルストーンを置く必要があることがわかりました。

過去は何人も変えることができないから、日付のついたオンラインジャーナルは本当に助かりました。

ウエブに書いたものは、どこかに残るものですし。

そうやってプレジデントオンラインの連載をはじめたのです。空気を読まないマイナーな孤立した意見だったのに、続けさせていただいて感謝しています。

編集長さんの懐の深さと、編集者さんの優秀さのおかげです。


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行動経済学を使って、コロナのメディアを分析するのは良いテーマになるはずです。大学生の方はトライするとよいでしょう。

一般の方向けに10パターンと言う形に落とし込んで記載しておきました。

専門用語を使って解析すると、幾重にも切り口があります。怪しい専門家が予想を外しまくっても大丈夫な点とか、選良の人々を越権する力を発揮していたとことか、さざなみの日本のコロナを使って私権制限の法整備の制度化までもっていこうとしていたシステマティックなところとか、勉強するところ満載でしょう。

コロナ用ベッドの補助金が投資にも使われていた第5波の前。
大木隆生先生がきちんとやれば医療ひっ迫しないことを看破した第5波。

第5波のずっと前の2021年3月に心理学や行動経済学の観点から、やはりその後絶対必要になるだろうと思って書いておいた記事です。


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だからプレジデントオンラインの記事を全体を見渡すと建築物のように総体として形作られる構成になっているわけです。

設計図を書いて、時系列に書いていったからです。

順番に書いていかないと、理解できないものもありました。時期的に読まれる記事である必要もあります。幾重にも条件を重ねて一つずつ書いていきました。

そして今日は、なぜコロナが急減したのかをコロナの歴史からお伝えしています。

辛坊治郎さんのラジオでお話したとおりです。ラジオはアドリブだったので、楽しい話のほうが多かったけれど。

ラジオでは「大人の事情」「大目に見る」がキーワードでした。


☆☆☆

人々の健康を守ること。
安心してくらせること。

その軸足を失わないようにしようと思っています。





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