見出し画像

わたしの膝に雷が落ちた日【前十字靭帯損傷体験記#1】

とにかくわたしの膝に雷が落ちたのだ。



5月上旬。コロナウイルスに感染したわたしは療養期間が明けてやっと舞台「KISS8」の稽古に参加した。

当時、愛媛の坊っちゃん劇場で(2023 3月中旬までやってるよ!)舞台「ジョンマイラブ」に出演していたことと、コロナウイルスに感染していたことでみんなに遅れての参加だった。



稽古参加2日目。

早速の通し稽古。

遅れを取り戻さないと!

気合を入れて私は自分の見せ場である

ゆるキャラ「流星くん」

という役の流星ダンスをとにかく全力で踊ってた

みんなの笑い声。

嬉しかった。

残りはジャンプをしてポーズを取ってから決め台詞

「ゆるキャラ舐めんなよ!!」

を言ってから「ハハッ」と笑いながら退場。

残り3ステップだ!!

わたしは少し気合を入っていたものの普段通り特に意識もせずジャンプをした


そういつも通り。


その時、足の着く場所が悪かったのか少し着地がよろけて2度足になった。

その瞬間、、


ビリ!!!


体の中に響く。私の中に電撃が走った。雷が落ちた。


そして自分の頭が理解する前にわたしの左足に力が入らなくなったのだ。





正直、痛かった。ものすごく痛かった。
冷や汗が止まらなかった。

今すぐにでもしゃがみたかった

だが私は生まれた時からめんどくさい女なの

.
.
.
.

わたしが3歳の時、母はママ友に言う。

「はつかが転んでも絶対大丈夫って言っちゃダメなの、プライドが傷ついて逆に泣いちゃうから」

そうなのだ。私は「大丈夫?」と心配された瞬間大泣きするのだ。

当時は転んだり怪我したり自分が失敗した時に心配されると逆にその優しさに小さいなりの小さいプライドが傷ついて泣いてしまうのだ

今思えばよくわからないプライドだ。


さすがに約20年生きた今、大丈夫?って言われてプライドは傷つかない。優しい方だなぁで終わる。

ただこの絶体絶命の時、なぜか昔のわたしが微かに蘇ってしまった。

「「ここで座ったらみんなに絶対心配させてしまう。それはなんか嫌だ。」」

咄嗟にバレたくないと思ってしまったのだ。

わたしはなんとも言えない猛烈な痛みと力の入らない左足に大量の冷や汗をかきながら

「ゆるキャラ舐めんなよ!ハハッ、ハハッ、、、」


みんなの笑い声と共に最後のセリフを言いながらはけた。

ゆるキャラ舐めてたのは私だわ、、

と思いながら、、



「前十字靭帯損傷体験記#2」に続く↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?