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読書は文字ではなく映像として読むと記憶に定着する

本日紹介する本は池田義博さんの「一度読むだけで忘れない読書術」です!

「読書しても記憶に残らない」
「本の内容を聞かれても説明ができない」
「もっと早く本を読みたい」

そんなお悩みをお持ちの方におすすめの本になっています。

本書はインプットをメインとした読書術の本です。
内容を一言で説明すると、右脳系の速読本です。

普通に読むよりも、早く読めて記憶にも残りやすい。
そんな読書術が紹介されています。

それでは、どんな読書術なのか次から解説していきます。

文字だけでは記憶に残らない

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読書は文字を追いかけながら読むことが一般的ですが、読んでも記憶に残らないという方も多いと思います。

なぜ記憶に残らないのかというと、そもそも人間の脳は文字を追うことが苦手だからだそうです。

人類が誕生してから何100万年と経ちますが、文字が作られたのはここ1万年の話です。

そして、文字ができてから人間の脳が進化したのかというと、実際はそんなに進化していないそうです。

つまり、人間の脳は1万年程度お付き合いしてきた文字情報よりも、目で見る情報の方が記憶に残りやすいということです。

と言うことは、読書をする時には文字を追うのではなく、イメージして読むようにすると記憶に定着しやすいのです。

本書ではこの読み方を「イメージドリブン読書法」と呼んでいます。

イメージする時の3つのポイント

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イメージするなんて言われてもどうすればいいかわからない。
と、思われる方もいると思います。

本書ではイメージをするときのポイントを3つ解説しています。
その3つは次の通りです。

・映像化
・シンボル化
・図式化

こちらひとつずつ解説していきます。

まずは映像化についてです。
先ほどもお伝えした通り、人間の脳は文字情報が苦手です。

とある研究で、文字と言葉だけのプレゼンと、写真や画像を加えたプレゼンを行い、72時間後にどのくらい記憶に残っているか調べたそうです。

その結果、文字と言葉だけのプレゼンは10%しか記憶に残っていなかったことに対し、写真や画像を加えたプレゼンは65%も記憶に残っていたのです。

差がありすぎてビックリですね(笑)

読書する時も目に見える情報をイメージ化すれば記憶に残りやすいと言うことです。
例えば、「りんご」と書かれていると「赤くて丸い果物」をイメージする、「読書」と書かれていると「本を読んでいる人」をイメージするという感じです。

次にシンボル化についてです。
イメージすることが大事なのはわかりましたが、イメージできない言葉もあります。
それは、「愛」「自由」「夢」などの抽象的な言葉です。

これらをイメージするときは、その言葉を代表するカタチのあるものに置き換えてイメージするのです。

例えば、「愛」であれば「ハート」、「自由」であれば「空」のように、自分のイメージのしやすいものを思い浮かべてみましょう。

最後に図式化についてです。
ロジック、関連性、関係性、構造などイメージしにくいものがあります。
これらは頭の中で図を書いてみると良いです。

例えば、「AとBは同類でCとDはまた別の同類」という要素が出てくると、「(A=B)≠(C=D)」という式になります。
これを頭の中でイメージするのです。

実際の書籍であれば、ここまで単純な文章はないと思います。
そのため、図式化が3つの中で一番難しいと思います。

本書にはこの3つを鍛えるトレーニングがついています。
そのトレーニングを毎日続けることで、イメージドリブン読書法が徐々に身についていくそうです。

イメージ化できると人生が変わる

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イメージドリブン読書法が身につくと、読書をする時に文字で捉えるのではなく、イメージで捉えるようになるので、読書スピードが飛躍的に上がります

これが冒頭でお伝えした、速読の部分に当たります。

さらに、イメージ化することで、記憶が定着しやすくなっているので、同じ本の中や異なる本の中で関連付けができるようにもなります

私も本書に書かれているような右脳系の速読を習っていたのでわかるのですが、確かにイメージ化するとかなり記憶に残ります。

また、先ほど上げたような本同士の関連づけをすることが楽になりました。
これに関しては、読書会でも「まとめるのうまいですね」とよく言われるようになったので、効果はあると思っています。

そうなると、読書が楽しくて仕方なくなります!
私は元々本嫌いな人間でしたが、今は時間があれば本を読んでいます(笑)

それだけでも、人生が変わったと言ってもいいのではないでしょうか。

まとめ

本日は「一度読むだけで忘れない読書術」を紹介しました。

大切なポイントを3つに絞り込んでいたり、脳科学や心理学を使って説明されていたので、かなりわかりやすい内容になっていました。
本の内容よりも書き方の方に目が行ってしまいました(笑)

また、今回は紹介しませんでしたが、読書の効率を上げるための方法がいくつか紹介されています。
私はその部分の方が参考になったので、そっちを実践していこうと思っています(^^)

読書する上で非常に参考になる内容なので、内容が記憶に残らないなどのお困りをお持ちの方は、ぜひ一度手に取ってみてください。


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