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スポーツはスポーツ自体でなくヤジを飛ばす観客(ファン)が苦手だ

今回のかきあつめのテーマは「 #スポーツ観戦の思い出 」だ。スポーツをするのは好きだが、観戦となると思い入れが格段と低くなる。野球やサッカーなど、スタジアムとテレビでの観戦経験もあり、過去それなりに楽しんできた。ただ、どうしてもハマりきっていない現状がある。

ハマらなかった理由を考えると「勝敗も結局は他人事だし、その他人事にヤッキになって野次を飛ばす人間が好きでない」という結論づいた。その話を進めていこうと思う。

スポーツ観戦は結局『他人事』だ

スポーツ観戦が好きな人が言う「元気をもらう」という気持ちは、分からないわけでもない。選手が努力をして結果を出す姿は見ていて気持ちがいいし、日本人選手が世界で戦っている姿はかっこいいと思う。

だがそれでも興味を持ち続けることができない理由は、「結局他人事だから」だ。

スポーツ観戦を趣味としていて、結構なエネルギーをその趣味に投じる人間を見ると「もっと自分事にそのエネルギーをかけてはどうか」と思う。(まぁ自身の趣味なのでエネルギーをどう分配するかは個人の自由なんだけれどもだが。)

また他に、「頑張っている選手に自身を重ねて応援する」という楽しみ方もあるが、その応援方法も危ういと感じている。理由は「結果が伴わなかったときに否定的な感情が生まれる」からだ。

選手を叩いていても、あなたの人生に影響しない

選手の結果が芳しくなかったときに選手を叩く人間がいる。

この感情も分かる。応援をしているエネルギーに対して結果が伴っていないと感じるのだ。だが、それをやってもあなたの人生に何も影響はしない。結果が悪かったとしても、それで影響を受けるのは選手と関係者だけである。もちろん、観戦をしているだけのあなたは関係者ではない

そもそもスポーツだけでなく、応援という行為は注意点がある。それは「ファンは関係者ではない」ということを留意する点だ。「応援しているから」「CDを買ったから」「チケットを買ったから」、それで関係者のように振る舞うひとがいるが、それはファンであって傍観者である。

ではなにをもって「関係者」というかは様々だ。だが、少なくとも「金銭的の授受が発生する関係」でなければ、それはファンである。なぜファンならファンらしく相手を応援することができないのだろうかと、スポーツ観戦をしていて疑問になることが多々あるのだ。あなたが選手を叩いても、傍観者であるあなたの人生に影響はない、と。

もう少し言えば、選手がどんなに努力をして成果を出したとしても、あなたの成果ではない。選手の結果は選手の努力によるものだし、あなたの結果もあなたの努力によるものである。

スポーツはヤジってもいいという文化土壌が好きでない

他にも、(スポーツは限られるが)スポーツ観戦をしていて不思議なのが、野次文化である。当たり前のように行われるあの行動は何なのだろうか。

一言付け加えておくと、個人的には野次という行動は楽しいし気持ちものだと思っており、野次根性もあるほうである。筆者が好きになれないのは「スポーツ選手はヤジっても良い」という文化土壌だ。

そもそも野次とは下品な行為である。多くの社会人はそれを認識しているので、日常生活において野次を飛ばすようなことは控えている。ではなぜスポーツになると人は気軽に人を批評・ヤジれるのだろうか。

プロスポーツ選手とはそもそも天賦の才能があり、その上に相当な努力を積み重ねてきた職業だ。なので筆者はそのスポーツ選手に対して野次を飛ばす人間に対しては「少なくともテメーよりは努力して結果を出してきた人間だ」と感じている。

人を勝手に持ち上げて、結果が伴わないと批評する。スポーツ以外にも同様の事象は発生するが、そこに共通するのは「結局傍観者であって、外野からの発言だ」ということだ。

発言になんの責任も問われない部外者が、野次文化土壌があって発言しやすいスポーツという場で好き勝手に発言する。個人的にはその様が好きになれず、スポーツ観戦をしない一因としている。どうせ野次をするなら、皆がやっているからするのではなく、責任を持ちきちんと胸を張ってやれよ、と。筆者は思うのである。

最後に

以上のように、筆者はスポーツ観戦を「勝敗も結局は他人事だし、その他人事にヤッキになって野次を飛ばす人間が好きでない」という理由であまりやってこなかった。

逆に言うと、金銭授受を成り立たせることで勝敗を自分事にできる競馬や競輪については、観戦スタンスも野次行為もありだと思っていて、そっちはむしろ好感をもっているくらいだ。

まぁそうやってここまで書いたが、スポーツ観戦のやりかたは人それぞれである。今回の記事では、筆者のような理由でスポーツ観戦をしない人間がいるということを、認識・共感してもらえればと思った次第である。ここまで読んでもらえれば目的は果たしたといえよう。

引き続き好き勝手にスポーツ観戦してもらえれば幸いである。

以上。

記事:アカ ヨシロウ
編集:鈴木乃彩子
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