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Canon EOS Mという「来なかった未来」のカメラ

多分、同人誌に使うかもしれない内容の下書きです。ツッコミ等があったら是非ともコメント欄で。

EOS Mを購入した流れ

先日(7月末から8月初旬)、実家のあるチバラギ方面に帰省していた。
例によってチバラギ方面の中古屋巡りをしていると、4,400円という相場から考えると明らかに情熱価格で売られていたEF-M22mm F2、というのがあったので「コレは買い」と思って確保した。

とはいえ、中古品を意識して探そうとすると「巡り合わせが悪いと"ない"」のは世の常で、とりわけ一時期は安く流通していたはずのEOS Mの中古を探すのが非常に厄介だった。
やっとのことで仙台東口のキタムラのジャンクコーナーに充電器以外は揃っている7,700円のEOS Mが売られているのを確保した次第である。

キヤノンの目指した「理想」

2008年のiPhone登場にショックを受けたキヤノンが自社のイメージセンサーと光学系といった「強み」を生かすべく開発したカメラとして、自社のエントリー機であるEOS Kiss系統と同じ操作性と画質をコンデジ筐体の中に凝縮したCanon PowerShot G1X(弊サークル既刊『JC No.10』参照)とは「また別軸で」EOS Mを企画・開発した部分があるように思えてならない。

少なくとも、実際に触ってみた限りではEOS Mをミラーレスという形にしたのは市場の要望と将来に向けた技術開発を兼ねた形であって、本当のところは「センサーサイズをAPS-Cサイズまで大型化し、タッチパネルUIでまとめたコンデジ」で当初は計画されていたのでは? と思うのである。

また、UIも誰でも簡単に操作できるタッチパネル(IXYやPowerShotのUIを進化させたもの)とインテリジェントオート主体で「いかにスマホの客を自社に取り込むか」という点で意欲的な部分があり、これは後のEOS M100系統に引き継がれた要素である。

これは後のCP+でのEOS Kiss系カメラの開発者登壇動画であるが、Canonのエントリー向け機体のUI開発に関しては共通している部分が見えるのでは?

しかしながら、EOS Mは市場の要望でミラーレスという形で出したのが仇となってしまいマニア層から不評を買ったが、それこそ「センサーサイズを大型化したレンズ交換式コンデジ」としてEOS Mの流れを汲んだEOS M100系統は今でも地方の家電量販店で見ることが多い辺りに「マニア以外に向けた」カメラ需要がまだあるように思えてならない。

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