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8月の満月:ダニシュタ

明日、8月12日10:36 満月を迎えます。

ナクシャトラはダニシュタ。

ダニシュタは山羊座と水瓶座にまたがっています。
※インド占星術ではサイデリアル方式の計算方法をとっていて、西洋占星術とは月の位置が異なります。

ダニシュタ

ダニシュタはシンフォニーの星と呼ばれています。シンボルがドラムや笛になっていて、音楽との結びつきの強いナクシャトラです。

シンボル

シヴァ神のドラム、クリシュナ神の笛がシンボルですので、神聖な音楽とのつながりを示していて、ダニシュタの人は音楽の才能に恵まれることが多いとされています。

リズム感の良さは、音楽の場面だけでなく、人生の中で、ベストなタイミングをとらえることができるなどに活かされます。

丁度良い場所に丁度よいタイミングで居合わせることができるので、人生においてチャンスを与えられる機会が多いのです。

一方で、ドラムも笛も中が空洞になっていることから、空虚感を表してもいます。

自分自身でその空洞を埋めるものを見つけることが人生の課題になっていたりします。

支配神

8人のヴァース神が支配神です。

8人の神々は、自然界の元素を表すとされています。

8つの元素はいくつかの説がありますが、地・水・火・風・空気・太陽・月・星の8つのバージョンをここではご紹介しておきます。

この8つの自然界の元素によって、この現実世界は創られ、維持され、そして変化していきます。8つの元素はこの地上に恵をもたらすものです。

ヴァースは、まさにこの世界の基盤を表す神々。ヴァースには「善い」「豊かさ」「光」など、まさに豊かさに関する意味があり、ダニシュタに豊かさをもたらします。

ダニシュタの満月のポイント

聖なる月と呼ばれるシュラヴァナ月。シュラヴァナ月は究極の解放者シヴァ神にささげられる月です。

シヴァ神にささげられる吉兆な満月では、混乱、迷い、疑いなどをより高い視点で見つめ直したり、それらを打ち砕き、解放するようなエネルギーに満ち溢れます。

シヴァ神のドラムが刻む宇宙の鼓動に耳をすませてください。宇宙のリズムに気付き、そのリズムに合わせて行動することで、自然とよい選択ができるようになります。

将来に向けて、何かを作り上げたい、こういう風に変化していきたい、こんな自分になりたいなどの思いがあれば、この吉兆な満月に決意するとよいでしょう。

達成に向けてのよいエネルギーを得られます。

土星

この満月には、月は山羊座にいる土星と接近します。

厳しさを象徴する土星と接近することで、月を表す心に少し重さを感じるかもしれません。

それでも、土星は真面目さや熱心さを与えるので、長期的にみたときに、この満月で決心したことがいつか実りとなるように力を与えてくれます。

この満月では、土星の真向かいに太陽がいて、お互いを見つめています。

土星は社会性を表す惑星、太陽は自己を表す惑星です。

この2つの惑星が関わることで、社会の中での自分の役割と個人としての自己実現のバランスにスポットライトがあたります。

どちらかに偏るのではなく、バランスが求められています。

3つの祝祭

12日金曜日の満月には祝祭が重なります。

ヴァララクシュミー・ブラタ

富と繁栄を司る女神へ祈りを捧げる日です。

ヴァララクシュミーはヴィシュヌ神の妻であり、マハラクシュミー女神の化身の一人で、彼女を崇拝するものへ恩恵を与えるとさています。

この日、主に結婚した女性が、夫や家族の健康や繁栄を願ってヴァララクシュミーへ祈りを捧げます。

ラクシャ・バンダン

兄弟姉妹の絆を深め、祝福する吉日です。

この日、姉妹は兄弟の手首ににラキと呼ばれる神聖な紐を結び、絆を祝福し、家族としての絆を深めます。

ガーヤトリー・ジャヤンティ

神々の母であり、神聖な叡智の守り主であるガーヤトリー女神の降誕祭です。

ガーヤトリーは神聖な智慧ヴェーダの母とされているので、この日は、ヴェーダの学びを始めるのに重要な日とされています。

ヴェーダに限らず、私たちの中にある無知や欲望に打ち勝ち、心を照らす光となる叡智の学びを始めるのによい日です。

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シュラヴァナ月最後の吉兆な満月。

この満月の直前に大谷選手が偉業を達成したことは、本当に喜ばしいことですね。まさに吉兆のしるしです。

不穏な社会情勢や荒れた天候など、不安なこともあふれていますが、一人一人がそれぞれの思いや役割を正しい方向でこつこつと積み上げていくことが、やがてよりよい社会を作り上げる大きな流れとなっていくことと信じています。

この吉兆な満月にも、自分の内面を向き合う時間をとってみることをお勧めします。


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