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ナヴァラートリーがはじまりました

本日から、秋のナヴァラートリーの9日間に入りました。

ナヴァラートリーはドゥルガー女神への祈りを捧げる9日間ですが、インド国内でも地方によってその形式は様々なようです。

毎日、ドゥルガー女神の化身とされる9人の女神に祈る場合や、3日間ずつに分けて、ドゥルガー女神、ラクシュミー女神、サラスヴァティ女神に祈る場合などがあるようです。

現地では断食したり、プージャという伝統的なお祈りの儀式を行ったりします。

日本人でヒンドゥー教徒でもない私たちがそうした祭典を直接体験することはほぼなく、祈りの儀式にも不慣れです。

ですが、ナヴァラートリーの9日間、心の中で自分なりに祈りを捧げつつ、自分自身を見つめ直す機会として過ごすのはよいのではと思います。

活動の季節である夏が終わり、これからやってくる冬の季節は、仕込みの季節です。

秋から冬にかけて、その時々に自分自身を見つめ直し、整え、準備する。春になり新しい種まきをするために、そのプロセスが必要なのだろうと思います。

ナヴァラートリーの9日間は、女神への祈りを通して、自分の中にある悪しきものをはらい、人生の向上につながるよいものをとりいれる、貴重な機会です。

まず、今日から3日間は、自分の中にある不浄なもの、悪しきものを破壊する力を与えてくれるドゥルガー女神に祈ります。

不浄なもの、悪しきもの、というと大げさに聞こえるかもしれませんが、具体的な言葉に置き換えると、執着や嫉妬、誤った怒りや憎しみなど、日々の暮らしの中で誰もがもつであろう負の感情のこと。

負の感情は、他人に対して生まれるだけでなく、時に、自分に対してもうまれてしまうもの。

どちらの場合も、結局傷つくのは自分です。

そうした感情を抱えたままでは、正しい判断ができずに、進むべき道を見誤ってしまい、さらに後悔を重ねてしまうことも多い。

私自身も、なんどもそんな体験をしていながら、やっぱりまた繰り返してしまって、「またやってしまったなぁ」とため息をつくことも多いです。

あまりありがたくないのに、なぜか生み出されてしまうそうした負の感情を打ち砕くためにこの3日間はドゥルガー女神に祈りを捧げて過ごしてみたいと思います。

みなさまにも良き祈りのときとなりますように。

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