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アイドルと変化の話

こんにちは、アカツキ人事のまいまいです。

突然ですが、わたしはアイドルが好きです。
日本で一番有名な男性アイドル事務所所属のグループが大体みんな好きです。
なぜ・どんなところが好きか、を語り出すと連載が始まってしまいそうなのでやめておきますが、ファンというよりオタクと言った方がいいレベルで好きです。
もはや趣味を通り越して人生の一部になっています。

そんなわたしがアイドルを通して感じた、変化についての話をつらつら綴っていきたいと思います。
※ここで綴る内容が、アイドルファンの総意では全くもって無いということは、先にお伝えしておきます!

アイドルの変化

数年前までは、女性アイドルグループと男性アイドルグループに明確な違いがあったように感じます。
女性アイドルグループは平均年齢が若く、脱退や新規加入が当たり前。卒業したメンバーは個人で羽ばたいていき、グループそのものは初期メンバーがいなくなっても新たなメンバーが継承し、残り続ける。彼女たちが精一杯輝けるよう、一瞬の煌めきを見逃さないよう、ファンは全力でアイドルを支える。
一方で男性アイドルは、青春と呼ばれる年齢を過ぎてもアイドルであり続ける。メンバーの脱退はあれどもその数は少なく、新規加入や入れ替えはほぼない。グループ=メンバーであり、ファンもアイドルとともに歳をとっていく。露出の増減はあれど、アイドルはいつも存在してくれている。
もちろん多くの例外はあれど、概ねそんな感じだったように思います。

ところがここ数年で、男性アイドルグループの形に少しずつ変化が生まれました。
相次ぐメンバーの脱退、グループの解散、活動休止…一昔前では想像もしていなかった現実がファン達を襲いました。

もはやデビュー当時のメンバー全員が揃って活動を続けているグループの方が少ないまであり、ファンクラブから届く「大切なお知らせ」メール(※大体、脱退やら解散やらのショッキングな内容の予告があります…)に毎回寿命を縮め、わたしはようやく気づいたのです。


ああ、アイドルは永遠ではないのだと。



それでも、続けることを選んだ(残された側、ではないのです)アイドル(たち)は、ただお気楽に漫然とアイドルでいるわけではないということ・バラエティ番組だけでは見えない彼ら自身が努力する姿があるということは、ぜひファン以外にも知ってほしいなと思います。
そして、アイドル以外の道を選んだ彼らも、それぞれの未来に向かって努力を重ねていることも。
が、語り始めると連載が始まってしまいそうなので、詳細はまたの機会に!

働き方の変化

変化はアイドルだけではなく、社会や会社組織にもつきものですね。
この2年弱は特に、新型コロナウイルスの影響による働き方の変化は大きいものでした。

わたし自身は変化に適応するのがとても苦手で、特に在宅勤務にはなかなか適応できず、調子を崩してしまう日々が続きました。
大好きなアカツキのメンバーにも会えず、誰のために仕事をしているのか・自分がどうなりたくて仕事をしていたのかもわからなくなり、完全に立ち止まってしまいました。
そんな自分に自己嫌悪して、また悩んで、葛藤して、立ち止まって、自己嫌悪して、の無限ループ。
そして生きる活力になっていたアイドルのコンサートも中止・延期。まいった。


コロナさえなければ、苦しくも楽しく働けていた日々がずっとずっと続いていたかもしれないのに。



でも、わたしはアイドルを通して、何もかもに永遠はないのだと思い知らされました。
ファンはアイドルの変化に対し、ただただ起きた事実を受け入れて、時に彼らの裏側に何があるかを妄想し、応援を続けるか、距離を置くかの選択肢しかない。
けれど、真剣にファンを続けていると、アイドルのキラキラした姿だけではない、ひとりの人間としての彼らの生き方を時折垣間見ることができます。
彼らは不自由な現実の中で悩み、葛藤しながらも、真面目に真摯に、今よりもかっこいい自分(たち)を目指して、職業人として活動を続けているのです。
そんな姿を見て、はっとしました。

わたしは自分の人生の、仕事の、舞台にきちんと立てているのか?
コロナだから、緊急事態だから仕方ないと、観客席で受け入れるだけのファンになってやしないか?

ショー・マスト・ゴー・オン

アカツキはこれから、会社分割によるアカツキゲームスの設立と、大きな変化を迎えます。
それとは違うところでも、日々の小さな変化も、たくさんあります。
ワクワクする変化も、切なく悔しい変化も、コロナのように自分たちの力では抗えないような変化も。

変化が苦手なわたしは、ひとつひとつに反応し、ネガティブな未来を妄想して勝手に悲観的になりがちなのですが、組織のよりよい未来のためには、わたし自身がファンでいてはダメなのです。
舞台に立って、何があろうとショーを続ける。

その先にある未来は妄想ではなく、自分自身が実現していくものだと、アイドルは教えてくれました。
たとえそのアイドルの姿が全部妄想だったとしても、そんな夢を見させて、生きる力をくれるアイドル、最高で最強じゃないですか?


少しずつ出社を再開し、アカツキのメンバーとも話す機会が増え、ようやく気付きました。
この2年弱、悩み葛藤していたのは、わたしだけではないこと。
話す機会が減り気付かなかったけれど、蓋を開けてみたら、みんなそれぞれ悩んでいました。仕事のこと、キャリアのこと、働き方のこと、人生のこと。気持ちを分かちあえる機会が戻ってきて、やっぱりリアルで会えるのは嬉しいなぁ。
そして、それでもみんな、今よりかっこいい自分を目指して舞台に立ち続けていること。

なんだ、みんなアイドルじゃん。だから大好きなんだよな。


最後に


本題からはかなりずれるのですが…どうしても伝えたいことを最後に。
これを読んでいるあなたの身近な人が応援しているアイドルに、
なにか(ネガティブ寄りの)変化があったとき、
あなたがどうすればいいかだけお伝えしておきます。

大丈夫?とか聞かずに、触れずに、放っておいてください。

わたしたちはじっくり時間をかけて受けとめて、気持ちの整理をつけようとしています。
心配してくれるのは本当に本当にありがたいのですが、喪に服していると思ってください…。

すべてのアイドルとファン達が、
少しでも長く健やかに暮らせることを祈って。


この記事は、『アカツキ人事が思いのままに書く Advent Calendar 2021』 の 16日目の記事です。 前回はもっちゃんさん の「ボドゲ大好き芸人が語る社内のボドゲ事情」でした。

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