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【麒麟がくるレビュー・2軍】反省会

やー、元気?
全く、私の本業のナルト配りがなかなかはかどらなくて(全部自分のせい)こんなに遅い反省会になってしまった。
もうみなさんすっかり気持ちは『青天に衝け』か『シン・エヴァンゲリオン』に行っておられることと思う。

織田信長がドラマの本能寺で亡くなってからもう四十九日に近いというこの時期になってようやく反省会に辿り着いた。

どこにこの反省会の需要があるのかはナゾなのだが、せっかくなので楽しみながら最後の「2軍」をお送りしようと思う。

■明石白の反省文

まずは書いた本人の私から反省の弁を。
今回、初期のころの2軍記事を読み返してみて感じたこと。

①一番最初の【予告】バージョンのトップ画像だけ、鳥獣戯画パロディの絵に統一されていない。同じ絵を違う回に再度使っていることもある。
②文章が荒く、だらだら書いている。

それでも読んでくださった方々にはとても感謝している。

でも、ポジティブなこともあった。

記事を追うごとにすこしずつ投稿にスキが増えていった

自分はスキの数にはこだわらない方だけれど、取れた数字云々ではなく、「続けたら数字が増えた」という事実が嬉しかった。
初期の記事のスキは1桁から増えていき、後の記事には40とか50とかついてきたら、やっぱ単純に嬉しい。ありがとう。
現在フォロワーさんの数に対して、スキの数は約2割程度。すごいじゃん。

明石白 反省

というわけで、とにかく感謝である。

■タマラの振り返り

先日、友人でビジネスウーマンのタマラは家族でモルジブに行った。
豪華ホリデーである。
めちゃめちゃきれいで、明るいブルーの海に素潜りするだけで、サンゴとマンタや小さなサメ、さまざまな熱帯魚を沢山見ることができたらしい。
だが、休暇から戻ったタマラが私の顔を見て開口一番に言ったのはそんなことではない。

「聞いて。私見たのよ!」
「何を?」
「飛行機の機内誌の機内プログラムの番組紹介記事で見たのよ!」
「だから何を?」
「あれ、あれよ! サムライの。私がカオを見たやつの! 写真!」
「え?」

どうやらタマラは、機内誌の中に『麒麟がくる』の番宣のビジュアルを見つけたらしい。多分、これだ。

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「そーなのよぉー。もう他人事じゃないわぁ」
ニコニコ笑って嬉しそうにするタマラ。

一度もドラマを観たことないくせに。

■タマラの『麒麟がくる』レビュー迷言&名言

そんなタマラのここ一番の名言を再度ご紹介させていただこう。

タマラの名言

2軍レビューの中でタマラが活躍した「お顔拝見」のコーナー。
彼女が信長の顔を見るなり「さすが主人公ね」と言ったから、私はすぐさま「彼は主人公ではない」と教えたのだった。
するとそんな私に、彼女は上記の言葉を返してきた。
なかなかやるよね、タマラ。

■エル姉の振り返り

16歳の女子高生、エル姉。
今更なのだが、もしやあなたは「エル姉」のことを「エルねぇ」と発声していたのではないだろうか。

ぶっぶー。

それは間違いだ。
正しくは「エルあね」である。
「エルねぇ」だと、まるで「エルという名前のお姉ちゃん」みたいじゃん。
「エル姉」は「エル」の「姉(あね)」なのだ。
だから、正しい発音は「エルあね」である。
覚えておいて、今後のあなたの人生に役立ててください。

■エル姉の『麒麟がくる』レビュー迷言&名言

エル姉は何度か『麒麟がくる』のドラマを視聴せずに、レビューをすることを試みたという、なかなかの猛者だ。
結局ドラマは2度ほど視聴し、2軍レビューに参加してもらった。

その時、駒ちゃんのことを

「あのオバサンもステキ」

とあっさり言った彼女に驚愕。
「オバサン」かよぅ。
若いって無敵だ。

そんな彼女の名言は、

エル姉名言

である。

さんざん「ホンノージ」って言って回っていたくせに、それが「寺の名前」であることすら知らなかった。
あんなにYouTube見ながら「本能寺の変」を歌って踊ってたのにね・・・。
当然ながら「変」の意味も正しく理解していなかった・・・。

■エルの振り返り

日本史スピードラーニング方式で『麒麟がくる』のドラマを44回視聴しただけで、12歳の中学生・エルの日本史知識レベルは各段に上がった。
例えば、

①「平蜘蛛」とはクモの種類の名前ではなく茶釜であること
②「蘭奢待(らんじゃたい)」は、スペインのスーパーのお肉コーナーにぶら下がっている生ハムの塊ではなく、香木だということ
③正親町天皇の歯が黒いのは、当時歯磨き粉なしで歯を磨いていたせいではなく、お歯黒という習慣だったこと
④信長の家臣の中には、エライ人が部屋に入っているときに戸の外で座って控えているだけの役職があるらしいこと(これは怪しい)

この辺りのことは当然理解している。
我が息子ながら素晴らしい成長ぶりである。

そんな彼の好きな劇中人物を幾人か紹介すると、

【三淵藤英】
彼のことをいつも「ミチュブチ」と呼んでいた。切腹シーンが切なかった。
【近衛前久】
彼を演じた本郷奏多が好きだからね。エルにとって奏多くんはただのゲーム好きYouTuberです。
【摂津晴門】
好きって言うか、「悪い意味で華がある」人物ですな。出てきたらワクワクするけど、速攻でイライラする。「せっつー」と呼んで親しんだ。
【帰蝶】
キレイだから好きなわけではない。理由は「強くてカッコイイ」から。
砂金を掴み、手から床にこぼしていくシーンに感動。
そのあとどうやって拾うかをエルと母は論議したものだ。

一時好きだった明智光秀も織田信長も、選ばれていない。
エル、あんたの好みの基準は何だろうか? 

■エルの『麒麟がくる』レビュー迷言&名言

エルはもともとチャンバラ好きで、サムライに憧れている(ただし、彼は就職するなら信長の元で部屋の戸の外で座っている役職が良い)。
そんなエルが心の拠り所にしているのが「エアー武士道」だ。
「武士なかんじの振る舞い」「武士っぽい喋りかた」は『麒麟がくる』で随分鍛えられた。

(相手が話しているのに早く退散したい場合、腰に差しているはずの「エアー刀」の柄部分を左手で掴みながら渋く言う)「もはや、行きます」
(「宿題をすぐしろ」「部屋を片付けろ」「脱いだ服をたため」など
家中の者による理不尽な要求に対し、目を細めながらはっきりと断言)
「お断わる」

一体ドラマのどこにそんな言葉が使われたか覚えがないが、エル曰くこれらがドラマから学んだエアー武士言葉らしい。
意味は通じるので、言葉を使う相手(母)と相手の気分を計り間違うと当然エルは厳罰に処されることとなる。

まあドラマ視聴時も彼は勉強熱心だった。
あるときなど、ドラマで平伏する秀吉のひと言を聞き逃さず、すぐさま質問した。

エル エアー武士道

私が意味と使うタイミングを教えてやり、ついでに「御意」なんて言葉も一緒に教授してやった。

かくして
「エル-。お皿並べるの手伝ってー」
「御意」

「エル、もういい加減ゲームをやめて寝なさい」
「ははーっ」
みたいなことになるのである。

■じーちゃんの振り返り

「思考の徘徊老人」じーちゃんの登場だ。
83歳の彼を最後に登場させたのは2軍の重鎮だから・・・ではない。
いろいろいっぱいありすぎて先に登場させると、とっ散らかるからだ。

思えば、この人にドラマの感想を聞くのがこんなに難しいとは考えてはいなかった。

・覚えてない
・間違った理解
・頑固な思い込み
・「あれ」「それ」ばかりで、肝心の単語が出てこない
会話が脱線したまま行方不明で回収できなくなる
自分のテレビには映っていなかったと主張する

などなどの諸問題があり、こちらがかなり強い意志をもって話を進めなければ、目的を達することはできなかった。

役名が出てこない場合は、私が彼の言いたいことを察しなければならない。

「石田三成が・・・」→明智光秀である
「法隆寺の打ち込み」→本能寺の変である
「農民で芸人の・・・」→菊丸である

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「医者で歌手の・・・」→東庵先生である(写真真ん中)
「薬剤師の姉ちゃん」→駒ちゃんである(写真右)

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そういえばじーちゃんは、よく

「わしがメモを取っている最中にもストーリーがドンドン進むから困る」

とこぼしていた。

それならば、私もじーちゃんへのインタビューの最中に邪魔が入って思うように進められなかったことがある。
スマホのアプリの無料通話で会話していると、妙な音がしょっちゅう聞こえた。何かと思ってスマホから耳を外して画面を見たら、こんなことになっていた。

2サムアップ

じーちゃんは、ばーちゃんのスマホを借りてただ話をしているだけで、スマホの基本をわかってない。

だから、スマホが何を感知するのか、どこを触ったらだめなのかを知らなかった。
恐らく彼は画面右下のサムアップのマーク部分を指で触りながら電話を持っていたのだろう。
私が説明して彼に電話を持ち変えてもらうのに、しばしの時間が必要だった。

■じーちゃんの『麒麟がくる』レビュー迷言&名言

我々がドラマ視聴でよく注目していたことに「ハゲた人物の後頭部」がある。劇中には、剃髪している僧形の人も多く、演じる皆さんなかなかお似合いでカッコイイ。
我々は「ハゲてる」ことを笑ったのではない。
ただ、どうやったらふさふさの髪の毛を持つ役者さんの頭をあんなにキレイにツルツルにできるのか、興味津々だった。
唯一考えられるのは、ハゲのカツラなのだが、ぱっと見カツラだとわかんないのである。

そんな時だった。じーちゃんが見抜いたのは。

道三ハゲ

最近のメイク技術はすごくて、カツラと地肌のつなぎ目がわからない。
だが、じーちゃんは道三の耳の後ろから首にかけての皮膚の不自然な引きつりを見逃さず、カツラだと看破した。
彼の言葉にエルや私も確認したが、たしかにじーちゃんの言ったとおりに首のあたりに不自然なシワが!
以降、我々は「足利義昭の覚慶」「天台座主・覚恕」「筒井順慶」「武田信玄」など怪しいツルツル頭の人の耳の後ろをチェックするクセが付いてしまった。

しかし、じーちゃん、そういうのに目ざといわりに、道三が殺された瞬間を見逃し、「誰に殺された?」なんて間抜けなことにもなっている。

さて、じーちゃんの名言・迷言・妄言はこれに留まらない。

「お前(私のこと)、(最近ドラマに出なくなった)摂津は元気なんか」(極めてカジュアルに尋ねられたが、私は摂津晴門の妻ではない)
②「あの子(竹千代つまり将来の徳川家康)は将来すごい大物になる!
(日本中が知ってる)
「わしが観なかった(ドラマの)部分はどこじゃったかな?」
(1人で悩むと永遠の謎である)
④「(将軍のことを天皇と呼ぶのを注意されて開き直り)エライ感じのヤツは将軍も天皇も同じじゃ!」
(正親町天皇を演じるのが女形の坂東玉三郎だと知って)あの天皇はちっとも女らしくない天皇じゃ」(正親町天皇も玉三郎も男だからね)
「ええ香りがするというニンジャタイを毛利にやったんじゃ」
(香木の「蘭奢待/ランジャタイ」を「忍者隊」と何度も言い間違う大失態)

2軍レビューの過去記事には、おかしな事例がまだまだあるが、こんなかんじに留めておこう。

■おわりに

さて、この投稿で「『麒麟がくる』の2軍レビュー」もおしまいだ。

その後、2軍のメンバーはおかげさまでみんな元気にしている。

タマラと私は今もたまにコーヒー飲んではお喋りしている。
マドリッドもかなり春めいてきた。

エル姉はイースターホリデー空けにあるテストの準備で忙しそう。

エルだって学校のテストがあるし、習っているギターの練習と、毎週土曜日の朝の水泳クラスにゾンビのような顔をして通っている。

じーちゃんは庭にある畑の世話をしながら、コロナに文句をいいながら、それでも元気にばーちゃんと暮らしている。

目新しくもない、振り返りばかりの反省会に相当の字数を使ってしまった。ここまでお付き合いいただいた皆さん、どうもありがとうございました。

では、今週の日曜日の夜もまた『青天を衝け』で家康に会おう!

みんな