太田道灌の辞世 戦国百人一首81
武将であり学者であり、非常に優秀だったと言われるのがこの太田道灌(おおたどうかん)(1432-1486)だ。
いわゆる戦国と呼ばれる時代のほんのスタート時期に活躍した人物である。
彼は、風呂場で主家によって謀殺されるという悲劇に見舞われた。
かかるときさこそ命の惜しからめ兼(かね)て亡き身と思ひ知らずば
前々から死んだ身と思い知っていなければ、こんな時には命が惜しいと思うだろうが、(戦に明け暮れ)もとから命は無いものと覚悟している自分は、惜しいことだとは思わない。
太田