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旅動画を見たくなるとき

 今回の投稿では、主にZUMIさんが2008年にニコニコ動画に投稿していた『18切符でサイコロの旅やってみた』シリーズを見た感想を書く。
 この動画をみて思ったのは、「旅動画を見たくなるのはどんなときだったか」ということだ。考えたことを記録として書き起こす。

□私の好きな旅動画

 旅動画と聞くと最初に思い浮かぶ動画は人それぞれだと思うが、私にとっては「水曜どうでしょう」である。
 中でもサイコロの旅が好きで、すでにみたシリーズでも何度か見返している。

 今回はゴールデンウィーク中にも旅行に行かなかったので、旅動画を見たくなった。
 そこで、軽い気持ちで見ることのできる旅動画を探していた。今まで見たことのない動画をYoutubeで探していたが、うまく探すことができず、あーでもないこーでもないとクリックを繰り返して時間だけが過ぎてしまった。
 
 そこで、過去に一度見て面白かった記憶のある『18切符でサイコロの旅やってみた』シリーズを、久しぶりに見ることにした。
 この動画は、旅先の写真に字幕を表示した静止画に音声を合わせた、男性二人のサイコロ旅である。
 「水曜どうでしょう」の影響を感じさせる編集となっており、動画の見せ方としてシンプルながら優れたテンプレートとして勉強になる。
 最初に見たのは17歳の頃だったので、当時の感想と今回の感想を比較してみたい。

□旅動画をみたとき今昔物語

 さて、私は現在29歳になる年を迎えている会社員である。比較しようとしている17歳の頃の私は、高等専門学校の寮で二人部屋に暮らしながら、面白いものを探してネットサーフィンばかりする学生だった。

 17歳のときの私は自分一人で電車に乗った経験がなく、一人旅とは遠い存在だった。
 そのような自分の中の興味関心への新しい気づきとして、旅動画を見たときの興奮があった。しかしお金も旅の経験もない私だったので、一人旅への好奇心だけが燻ることとなる。

 結局一人旅を実現できたのは、大学に行ってからだ。大学の最寄駅から実家に帰るまでサイコロの旅の真似事を行い、実家の滞在時間が半日だったこともあった。
 このときに初めて漫画喫茶やカラオケに泊まり、疲労回復には寝床の質が欠かせないことを学んだ。

 では、今回29歳を目前にして旅動画を見た感想はどうだったか。
 動画は懐かしさという思い出補正を含めて色あせない面白さであった。そして、旅を企画する大きな動機づけになった。
 休みを作って旅行したい。長期休暇がないので復路は飛行機や新幹線を使うのも辞さない心構えが社会人になった故の選択肢だろう。

□おわりに「旅動画を見たくなるとき」

 結論、「旅動画を見たくなるとき」というのは、旅をしたいときであるという考えに行きついた。これは深層心理で現状に対して満足していないときであり、そんな現状と一度距離を置く必要があるときであるといえる。
 
 何か新しいことに取り組むときには動機づけを行う。
 例えばそれは、受験勉強を続けるためのオープンキャンパス参加であったり、欲しいものを買う前に店頭まで実物を見に行って魅力を再認識することであったりする。

 旅の計画を考えること自体がワクワクすることであるならば、事前の動機づけなど必要ないのかもしれない。
 しかし、私にとって旅の楽しさは旅先で起こる自分の振る舞いに期待しているのであって、計画段階は気が乗らないことが障壁となっている。

 そこで、自分の中の旅をしたいという願望を明確にしてモチベーションを上げるために、旅動画を見ることが効果的だった。
 
 今年のゴールデンウィークは終わってしまった。次の連休は夏になるだろう。旅をしたくなるような動画を探しながら、旅の企画を立ててみようとおもう。

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