ぎゅっとするだけ最強説

休みの日の朝、妙に人肌恋しくてとなりで寝てる旦那くんの背中に抱きついた。
そしたら旦那くんがもそりとこちらに身体を向けて腕を回してきてくれた。まぶた八割閉じてて寝起き感ハンパなかったけど。

身体が密着して顔も近いけど、旦那くんはまだ睡魔に引っ張られてるぽいし、わたしも身体を起こすほどには目覚めてない。
お互い抱き合って寝転んでるだけ。

旦那くんの寝顔をみつめる。もうまぶた閉じてるし、スースー言ってる。鼻高いな。唇の端、皮むけてる。
なんとなくわたしはもじもじして、

「脚もぎゅっとして」

とつぶやいた。
そしたら旦那くんは目を閉じたままわたしを抱き寄せて、その脚をわたしの脚に絡ませてくれた。

「頭も」

と調子に乗ってみると、旦那くんの腕がわたしをさらに引き寄せてその手のひらでわたしの頭を包み込んでくれた。

旦那くんの手足で拘束されて、ほとんど身動きがとれなくなった。

ちょっと暑いな。旦那くんの汗の匂いがする。エアコン消すにはまだ早かったかな。

なんて思った。
それとは別にすごく恥ずかしいようなくすぐったいような気持ちがあった。
早朝だけど、旦那くんとくっついてると、ムラムラしてきた。
密着してるからわかるけど、旦那くんの下腹部のあたりに少し固いものを感じた。
旦那くんもそうなのかな。
でも顔も寝息もほぼ寝てる人のやつなんだよね。

ただ、ムラムラしたけど、このまま行為におよびたいかっていうとそういうのじゃなかった。
こうしてる今がなんかいいなぁって感じ。
もっと！　とか、次はこうして！　とかじゃなくって、ただ、

「………………」

って今ココが幸せ〜〜〜〜って感じ。

それから、わたしもそのまま寝ちゃって、休日はちょっと寝坊ではじまったのだった。

書いてみたら犬もくわないただの惚気日記だね！！！！
最高だな！！！！