和坂小学校環境学習WEBインタビュー
明石公園で、環境学習活動を行っている和坂小学校3年生。
活動の様子はこちら。
2022年3月10日㈭、明石公園の桜守ボランティア活動に関する、WEBインタビューが開催されました。
桜守ボランティア活動についてはこちら。
参加は、明石公園の桜守ボランティアさん・樹木医さん・公園職員。
インタビュアーは、和坂小学校3年生。
5時間目を丸々使って、活発な質疑応答が行われました。
質問スタート
トップバッターは、樹木医の和田先生。
質問:樹木医の仕事をくわしく教えて下さい。
和田先生:木のお医者さんです。人間のお医者さんと同じように、木も長く生きると年を取ったり弱るので、原因を調べ探し当てて治療します。
木の葉が少ないな?空気が少ないのかな?と思ったら、根から空気を吸い上げられるように。
3年生の皆にもやってもらったよね(→活動記録はこちら)。
僕たちは町医者みたいなもので、もっと専門的な樹木医さんもいます。
ドライバーを使って空気を入れていたところを、専門の樹木医さんは機械で入れたりします。
次は、明石公園内にある花と緑のまちづくりセンタースタッフでもある、樹木医・植栽基盤診断士の山中先生。
質問:樹木医の仕事は、いつから始まりましたか?
山中先生:樹木医試験が、毎年1回行われています。
だいたい年に100人の樹木医が誕生します。
今までで30期。ということで、30年前から樹木医という資格を持った人がいたんですね。
次は、樹木医の久保田先生。
質問:桜の手術はしますか?
久保田先生:圧搾空気を入れ、呼吸を促す方法も手術といえます。
桜の接ぎ木や、幹の虫の駆除のため薬剤を注入する。これも手術ですね。
ボランティア活動スタッフへの質問も続きます
桜守ボランティア活動についての質問に移ります。
質問:明石公園で桜守ボランティア活動はいつから始まりましたか?
須賀さん:2017年に、樹木医や専門家の講師の方から講習を受け、2018年よりスタートしました。
桜の元気を取り戻すために、この活動が始まりました。
質問:明石公園以外で、桜の木を守活動は行っていますか?
松坂さん:メンバーは、それぞれ故郷の近くでやっていますね。
ひょうごの森クラブなども。
色々な学校へ行って活動してるけど、もっと桜を植えて欲しい(笑)
皆さん、どうかな?
質問:ボランティアさんは、いつからやられてるんですか?
長谷川さん:仕事を退職してからです。山と関わる事がしたかったので。
淡路にある景観園芸学校を出て、地域に貢献できることをと。
明石公園には1400本桜があるので。
須賀さん:私は、5年前に桜の種から苗を育てる活動の延長で始めました。
若手樹木医さんも参加
次は、樹木医で、花と緑のまちづくりセンター職員の三木さん。
質問:明石市には何人くらい樹木医さんがいますか?
三木さん:うーん(会場の全員がうーん…)。明石市はちょっと分かりませんが、兵庫県には130人くらいいます。
質問:なんで樹木医になろうと思ったんですか?
三木さん:小さい頃から植物や自然に関わる仕事がしたいと思っていて、木のお医者さんいることを知って、木を守り、どうやって健康にスクスク伸ばしてあげられるかと。それで樹木医を目指しました。
質問:今まで、何本の木を治してきましたか?
三木さん:本数は覚えていませんが、ちゃんと関わってきたのは、、、桜守ボランティアばかりですね。あとは兵庫の神河町という所に、桜がキレイな場所があって、そこに活動に行きました。
種類としては、ソメイヨシノ。あとは、花びらが白っぽいオオシマザクラなどを治療してきました。
質問:30年前、樹木医が現れる前はどうしていたんですか?
山中先生:樹木医を名乗るまえは、木のこと、植物園芸に関わる人はいました。
質問:昔より樹木医は増えてますか?減ってますか?
山中先生:毎年約100人ずつ増えています。全国で3000人くらいの樹木医がいることになります。
質問:ソメイヨシノが世界に知られたのはいつから?
山中先生:うーん、ソメイヨシノという品種は、江戸時代の終わり頃に、オオシマザクラとエドヒガンを掛け合わせて人工的に作られました。
第一次世界大戦のあと、ポトマックの桜かな。100年位前に、日本からアメリカへソメイヨシノが贈られました。その時、有名になったと思います。
質問:木を切ってきた数は?
久保田先生:うーん。難しいなぁ。枯れている桜は切ってるけれど、全部というより、元気にさせるために部分的に幹を切ることはよくあります。
公園職員も参加しました
最後は、明石公園でのボランティア活動の取りまとめスタッフであり、桜森立ち上げメンバーでもある西村が答えます。
質問:さくら100選に選ばれたのはいつですか?
西村:平成2年、1990年です。
質問:桜守の活動はいつまで続けますか?
西村:ボランティアさんが来てくれる限り、続けます!
(おおっと会場から歓声が上がりました。)
質問:桜守の活動のスタートは?
西村:2017年に桜の講習会で勉強して、2018年から素人でも出来ることを中心にやろうと発足しました。
チャイムが鳴った後も続いた質問
子供達から繰り出される質問に、樹木医さんと桜守ボランティアさんが唸る場面も見られたWEBインタビュー。
2022年3月24日(木)~3月30日(水)は、WEBインタビュー会場にもなったパークギャラリーで「和坂小学校環境学習」展が開催されます。
ぜひ、子供たちの研究発表と明石公園の活動をご覧ください。
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