明石公園小学校環境学習レポート
2021年11月4日㈭に、明石公園で行われた環境学習の様子をお伝えします。
10月25日の記事でもお伝えした、明石公園を支える『桜守ボランティア』の指導のもと、小学校3年生の児童たちへの体験学習が実施されました。
体験内容は⇓
❶桜のメンテナンス
❷かぶと虫サークルでの落ち葉プール
割竹埋没法
桜のメンテナンスでは、明石公園の「こども広場」奥のソメイヨシノ周りの土壌回復を行います。
まずは、樹木医の和田先生より、『割竹埋没法』の説明から。
穴掘りスクリュードライバーまたは、
ダブルスコップで、深さ30cmほどの穴を掘ります。
二つに割った竹を準備。
割った竹を円柱にして、麻ひもで縛ってから土へ埋めます。
竹筒の中へ、カブトムシサークルで作った栄養たっぷりの腐葉土(落ち葉だけで作った土)を入れていきます。
竹は地面から見えない様に埋め戻します。
これで、竹筒を通して空気と栄養が同時に届けられます。
竹を割って埋没させることで、割った竹の間に桜の根が入り込みやすくなえり、栄養が行き届きます。
班に分かれて作業スタート
1班4~5名で、2班合同作業の開始です。
ボランティアガイドさんが、1班ずつ付き添って詳しくレクチャー。
それを、じっと聞いていた子供たち。
状態の良くない木で紹介した木の周りには、緑色のコケがびっちり。
コケによって木肌がふさがれ、息苦しくなっている桜の木。
桜の幹に付着したコケをブラシでこすり取ります。
この作業で、木の呼吸をしやすくしてあげます。
作業開始と同時に、ワイワイキャッキャと元気な声が響きます。
根の周りは、ドライバーで土を削り、桜周りの土を柔らかくします。
これも、土に空気を含ませる大切な作業。
みんなゴリゴリと力強く土を削ります。
大物ミミズ発見!
ダンゴムシのアジトも発掘されました。
ちょっとドキドキ。竹をノコギリでギコギコ。
穴をほりほり。
竹筒を設置。
腐葉土を入れていきます。
これで来年の春にはもっとキレイに咲いてくれるかな?
お花見で確認しに来てね。
クビアカ予防サンプル木
1本、ネットで根元からカバーしている桜(サンプル木)を見つけました。
これは、カミキリムシの一種、クビアカを予防するためのネット。
クビアカはバラ科の木に付く虫で、木の中に入り込んで産卵し、木をダメにしてしまいます。
最近では徳島の方で大きな被害が問題となっています。
桜の寿命・土壌の話と質問タイム
作業後は、桜の寿命や土壌に関するお話。
「なんで普通の土じゃないですか?」
「腐葉土は栄養がいっぱいだからだよ」などなど、子供たちの活発な質疑応答で、午前中は終了。
落ち葉プール体験
午後からは、明石公園北エリアの千畳芝奥へ移動。
先ほどの腐葉土を作っているカブトムシサークルで落ち葉プールと宝探し。
皆しんけん!大はしゃぎの子供達。
落ち葉プールの滞在時間は、1班2分!
滞在時間内に、お宝を探します。
でっかい幼虫、、、出るかな出るかな?
樹木医の和田先生もほじくって助っ人。
「今年はなかなか見つからないなぁ」と苦笑い。
1回終わったら、奥で追加の落ち葉を拾って、並びなおし。
11月とはいえ、汗ばむ陽気の日向。
半袖の子も汗をかきかき並びます。
掘って掘って。
落ち葉をかき分け、土を掘って。
活きのいいピョンピョンはねるミミズ。
おっきなダンゴムシ。
皆大喜びで先生に見せに行きます。
今年は、大きなカブトムシの幼虫は見つけられず、、、残念。
また来年、遊びにきてね。
みんなお疲れさまでした。
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