明石公園の1400本の桜を支える【桜守ボランティア】活動報告
2021年10月21日、明石公園で活動する「桜守ボランティア」さんに同行させていただきました。
明石公園は、全国「さくら名所100選の地」に選ばれるほどの桜の名所。
春になると、咲き誇る桜と明石城のコラボレーションを一目見ようと多くの来園者でにぎわいます。
桜の本数なんと1400本!
それだけの数を維持管理するには、業者の力だけでは行き届きません。
公園の桜を守るため、樹木医の先生方と一緒に桜回りで活動して下さっているのが【桜守ボランティア】さんたちです。
朽ちかけたり、腐りかけた桜を守るため、桜に影を落とすの周辺を枝を間引いたり、桜のメンテナンスを行っています。
今日の作業エリアは【こども広場】奥。
隣の木の枝が陰になって、成長がさえぎられている桜の木。
周辺の樹木を剪定し、桜の木に光が当たるよう力を合わせて作業中。
剪定したことで、こどもの広場奥も、ずいぶん明るくなりました。
切り口の腐食防止に、トップジンペースト(ボンドと殺菌剤を混ぜたもの)を塗布。
倒れそうな老木には、添え木を。
こんなに切りました。
こちらは、朽ちているように見えて、まだ生きている桜。
幹の中に吸い上げる力が残っているんですね。
木の中の根が下へと伸び、養分を土から取り入れるようになります。
千畳芝奥の「かぶとむしサークル」へ
先ほど切った枝を、千畳芝の奥にある「かぶとむしサークル」へ運びます。
枝で補強。再利用ですね。
こちらのサークルは、落ち葉だけの腐葉土を貯めています。
刈り取った雑草を腐葉土にすることもありますが、ここには落ち葉や枯れ木しか入れていません。
雑草を入れると、種が残り、腐葉土として畑で使う際に雑草も一緒に生えてしまいます。
落ち葉だけの腐葉土を使うと雑草が生えにくいんですね。
柵の補強の後は、天地返しを行います。
土の下には、フカフカの腐葉土が出来上がっています。
また、小学校の環境学習では「かぶとむしサークル」に落ち葉をいっぱいに貯めて、落ち葉プール体験にも使用します。
かぶとむしの幼虫さん発見!おおおおおきい!
なんだか眩しそう。
起こしてごめんね…
こちらが天地返し後の土。
フカフカで、ほわほわ。
とてもいい土が出来上がっています。
出来上がった土は、公園内で使用します。
公園のボランティア活動は、雑草除去から伐採まで、力仕事かつ危険と隣り合わせ。
明石公園は、利用者アンケートで常に高評価をいただいております。
これもひとえに、公園スタッフだけでなく、ボランティアさんの活動あってこそ。
皆様のお力添えによって、公園の環境整備が保たれています。
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