見出し画像

夜露が映えるグンナイフウロ

風露フウロとは、夜露に濡れた様が美しい花に付けられる名称だそうだ。そして郡内グンナイとは、現在の山梨県東部地域を指す言葉である。最初に発見されたのがそこだから郡内風露グンナイフウロであり、私は長野県で撮影することが多い。日本では中部以北の標高1500m以上で出会えるかもしれない。さて、そんな花をどのように撮影するのか、あれこれ考える。やはり、朝露に濡れた状態が良いだろう。この花を撮影するときはいつも早起きだ。

画像1

2021年の夏に

2021年の夏に、霧ヶ峰高原と八島湿原に撮影したグンナイフウロ。風露ふうろの名に惹かれて、朝露に濡れる姿の写真集。

マクロレンズを使った正攻法?

元々美しい花だ。そこに朝露が着けばさらに美しい。それにしても、この花の撮影は難しい。面白い形をしているのだ。花びらは後ろに反転した状態だし、突き出た花柄?が、構図や絞りを悩ませる。

画像2

DC-G9 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f4.0 1/800s ISO:100
2021/06/30

広角レンズで楽しんでみる

広角レンズを使ったワイドマクロも好きで、たまに撮影する。そのダイナミックレンジが好きなのだ。ハイレゾ撮影に夢中になりすぎて、このポイントに到着した時には、かなり陽が上がってしまっていた。次は、日の出直前の撮影をしてみたい。

画像3

DC-S5 LAOWA 11mm F4.5 FF RL - F22 1/320 ISO100 ハイレゾモード
2021/07/14

大口径レンズを使ったボケ効果

F0.95でハイレゾモードで撮影してみた。よりボケ感が増したような気がする。これは、これで面白い。もっとも、これは手持ち撮影だから、手振れかもしれない。G9Proは手持ちハイレゾモードはない。こうなると、手持ちでハイレゾ撮影できるカメラが欲しくなる。

画像4

DC-G9 SLR Magic 50mm F0.95 - f0.95 1/1600s ISO:100 ハイレゾモード
2021/07/14

造形を楽しむ

グンナイフウロは、その造形も面白い。私はアローン・シリーズが好きで、通常は一輪だけ撮影する。この撮影では、群生も含めての撮影で、近未来的な世界観をだして見た。次は、もっとその造形を楽しめる撮影をしてみようと思う。

画像5

DC-G9 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f4.0 1/400s ISO:100
2021/06/30

モノクローム撮影

モノクローム写真は、朝露を美しく表現してくれる。グンナイフウロの特異な造形と相まって、神秘的な雰囲気を醸し出している。

画像6

DC-G9 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f5.6 1/80s ISO:100
2021/06/30

ハイレゾリューション

かなり強烈な仕上がりである。濡れすぎて透明になった花びらが美しい。蕾?の毛だと思っていたら、ちゃんとした造形があったんだ。ハイレゾリューションはやりすぎ感が出ることがあるが、このような仕上がりなら、もっと撮影してみたくなった。

画像7

DC-S5 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art - f8.0 1/60s ISO100 ハイレゾモード
2021/07/14

またお会いしましょう

夏の終わりに実を成熟させて、朝露に濡れる姿も美しいと思う。霧ヶ峰高原はその名に相応しく、早朝、霧に包まれる。群生する花々はその梅雨で美しく化粧をしている。びしょびしょになりながら撮影するのも楽しいものだ。さて、来年はどんな撮影ができるか、楽しみである。

画像8

DC-G9 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f2.8 1/100s ISO:100
2021/08/11

画像9
画像10


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?