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黄金のヤマブキ

ヤマブキ色という色が存在する、黄金色に近い花を咲かせるヤマブキ。風に揺れる様が美しく、「山振」と呼ばれていたが、現在では「山吹」となった。古くは万葉集に謳われる落葉の低木だ。おそらく、群生し、風に吹かれる様と、その美しい色を撮影するのが正攻法だと思うが、一輪撮影の私がどのように撮影するのか、自分でも楽しみな花だ。

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まずは、玉ボケ

黄金色を出すのは難しい。特に葉の緑とは相性が悪い気がする。なかなか相性の良い背景が見当たらないが、まだ微かに日が当たる早朝の滝を玉ボケさせたら、いい感じになったのではないかと思う。

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DC-GH5S LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f2.8 1/100s ISO:100
2021/04/07

滝をバックに蕾をとらえる

開花直前の状態でも、黄金色に輝く可憐な姿だ。滝を滲ませるように、絞りを開放にして黄金色を際立たせた。やはり青系の背景色は相性が良いと思う。

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DC-GH5S LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f2.8 1/100s ISO:640
2021/04/07

あえてセピアに

群生写真では、どうしても緑との相性がよくない気がして、あえてセピアにして群生を捉えてみた。一輪の可憐さが際立ったような気がするが、背景がボケすぎて群生の良さが出なかったようだ。もう少し絞った方が落ち着いた写真になったと思う。

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DC-GH5S LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f2.8 1/200s ISO:100
2021/04/05

大口径レンズでモノクローム

さて、ここまでくるともはやヤマブキじゃなくて良さそうな写真だ。しかし、「山振」らしさが表現できているのかもしれない。万葉の時代の人は、これを観ていたのかもしれない。

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DC-GH5S SLR Magic 50mm F0.95 - f0.95 1/1250s ISO:100
2021/03/27

アーティスティックに

横から見ても可憐な姿だと思う。あえて花弁ではなく、めしべとおしべに焦点を合わせる。これはヤマブキならではだ。ヤエヤマブキは改良され、おしべとめしべがないからだ。ヤマブキらいしい撮影の方法でもある。

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DC-GH5S LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 - f2.8 1/100s ISO:120
2021/04/06

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