コンサル業界に忍び寄る影

コンサル業界もいよいよ斜陽化し始めてきたのでしょうか。これだけ便利なDX系ツールやAIが誰でも簡単に安価に使えるような時代になり、更に市況としては円安、物価高、原油高、賃金停滞となっていれば、直接的に業績アップに直結しないような支出は減らす方向へ意識が高くなるのは当然の事。
以下、東京商工サーチの記事に記載されていたデータを参考にさせていただいた。

”2023年1-10月の経営コンサルタント業界は116件の倒産を記録し、2022年同期の78件と比較して約1.5倍の急増を見せ、過去最多のペースを更新。このうちの大部分(90件、77.5%)は販売不振によるものであり、約9割(104件、89.6%)は負債が1億円未満の小規模事業者。もし現在のペースが続けば、2023年の倒産件数は2009年の128件を超え、過去最多を更新する見込み。

コンサルタント業界は多様化しており、国内外のシンクタンク、戦略、専門系などが入り混じっている。さらに、中小企業診断士、ファイナンシャルプランナー、各業種専門家なども業界内で競争している。最近では、事業再生、M&A、不動産投資、IT、医療、人材育成などの分野が増加し、細分化している。まさにカオス状態。

コロナ禍において、中小・零細企業が政府や自治体の支援金に依存する傾向が強まり、コンサルタント会社の業務が減少するという皮肉な状況が発生した。その結果、2020年から2023年までの倒産件数が高止まりしている。さらに、感染防止措置により対面コンサルティングが困難となり、リモート対応への切り替えが進まなかったことも、業績不振につながる倒産の一因となった。”

倒産していった小規模コンサル業界の人材流出は今後どうなるのか?注視したいところ。それまでの経験を自身の起業やスタートアップに活かす人も増えてくるかもしれませんし、コンサルという看板を捨ててニッチなサービスに特化した事業形態に進化していくところも出てくるかもしれません。それとも大手コンサルとフリーランスコンサルの2極化時代到来か?
はたまたコンサル業界自体が衰退の危機なのか。。。

よろしければサポートお願いいたします。サポートいただいたら今後の活動がより良い成果に繋がるよう努力します。