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「人と同じ仕事はイヤ!」わたしが選んだTVの映像編集という職業のはなし #16

おはようございます!
フリーランスの映像クリエイター、あかさんと申します🍎

ここでは
実際にわたしが8年間いたテレビ業界から
TVの映像編集≫ についてを綴ります。

前回のはなしはコチラから


※はじめに

わたしがTVの映像編集をしていたのは数年前です。
現在は労働環境が改善されている職場もあります。

また秘密保持の観点から番組名を出すことはありません。
ご了承ください。


*ヤスミ ヲ クダサイ

デジタイズ課の研修から戻ってきた、編集課。

始めのうちは
仕事(徹夜)→明け休み→1日休み→仕事(徹夜)
をループしていましたが、戻ってからひと月も経つと、丸一日休みは貴重なものになっていました。

徹夜から帰宅すれば太陽は眩しいし、お風呂に入って食事をとればもうお昼。そこから寝ると起きるのは夜で、遊びにも行けない。
たまにある一日休みには友達との予定を入れたいけれど、シフトが確定するのは前日なので「ごめん仕事になっちゃった…」はよくありました。

ようやく学生を卒業し、アルバイトよりも多くのお金が手に入るのに、遊びにも旅行にも行けない。家と会社の往復が延々続き、月日だけが過ぎていく。
専門学校の講師が言っていた「遊びに行く時間がないからカナリお金が貯まる」を身をもって体験したわけです。

新卒なんてのは学生気分が抜けきらないし、体力はあるし、やっぱり遊びたい盛りじゃないですか。
わたしの場合は「お金を払ってでも休みが欲しいィィィ!! 」と、退職するまでの約3年間思い続けました(長い)。

そんな環境に嫌気がさし、新たな趣味を見つけようと軽い気持ちで飛び込んだのがアニメオタクの世界。詳しい経緯はこの記事では割愛しますが、その後どっっっぷり沼にはまりアニメを作る側にも回りました。人生を変えてくれたクソ忙しかった環境にも、感謝すべきかもしれませんね(口が悪い)。

しかし当時は「こんなのがいつまで続くんだろう」と不安な気持ちでいっぱいでした。勤続年数が近い先輩も同期も、見切りをつけて退職する人が後を絶ちません。

人手不足になり、仕事のしわ寄せがきて、耐えられない人が辞めてどんどん人手不足が加速。こりゃ新卒で30人採用するわけだ。残らないもの。

かく言うわたしも、遂に「仕事行きたくない。辞めたい」と思い始めたのです。


*ひとつの会社に3年は在籍すべき?

退職したい理由は、仕事の拘束時間以外にもあります。

業界全体が常に忙しい状態だからか、ペアで仕事をする先輩はピリピリしている人や何も教えてくれない人がいました。苦手な人とシフトが被ると、前日から気が滅入るワ~なんてもんじゃありません。

明日はあの先輩と丸24時間、一緒にいなくちゃならないんだ…アハハ…とご飯がのどを通らないこともしばしば。

初対面のクライアント(ADやディレクター)とやり取りしなくちゃならないし、先輩のご機嫌を伺わなきゃいけないし、仕事が円滑に進むよう段取りを整えなきゃいけない。
編集アシスタントとしてテロップを作る以外にも、周囲に気を遣い続けることは大きな負担となりました。


当時はまだ「就職した会社に最低3年はいるべき。すぐに辞めたら根性なしと思われて、転職活動もうまくいかない」というイヤな風習が残っていました。

なんだかんだわたしもそう思っていたというか、3年くらいならできるっしょ~と楽観視していました。

しかし、このまま働き続けても3年後のビジョンが想像できませんでした。
仕事ができる人ほど仕事を任せられるわけで…。新人1年目のイマでさえ辛いのに、これ以上仕事が増えたら自分がどうなってしまうのか、とても怖かったのです。

あれは12月の頭くらいだったでしょうか。

技術課の部長に、初めて「仕事を辞めたいです」と伝えました。



つづく


*あとがき

「初めて」というのがポイントです。
最終的にこの部長には、退職したい旨を計4回も伝えました(笑)。

わたしはこの後、2年ほどこの会社に在籍し続けます。
どうやって続けていったのか?
次回の投稿で書いていきます。お楽しみに😊

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

あかさん🍎



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