短歌を好きな理由(雑記/自分語り)
好きなものの一つに短歌があります。
「どうして短歌が好きなのか?」ということを文章にしてみたいです。
以下めちゃくちゃ拙いです。上手くまとめられないし書き直したくなると思うけど。
太字だけ読めばなんとなくわかるはず。
気が向いたら読んでもらえれば嬉しいです。もしよければ。
(1)短歌を読むのが好きな理由
【脳が喜ぶから】→補足①②②'
【いつでも唱えられるから】→③
①きれいなものを見る歓び
言葉の並びがきれいでどきどきする瞬間が好きです。想起させられた光景の「きれい」はもちろん、
・言葉の選び方や配置の美しさ
・切迫する焦点
・静かに情景が伝わってくる心地よさ
・込められた残酷な気持ちや優しい気持ち、悲しい気持ち
・物を切り取る視点の淡白さ(余計なもののなさ)
など、色々なニュアンスが含まれます。
きれいなものに触れて「ア〜〜〜きれい! 最高最高最高……」と脳みそが喜んでる瞬間がただ好きです。
ちなみにここで言う「きれい」は「好き」と同義なのかもしれない。
一般的に気持ち悪いと言われるものでも、明るい作風も暗い作風も、アララギ的でも白樺的でも(?)、きれいなものはみんなきれい(好き)だな〜! と言ってしまいます。
「好き」は直球過ぎて迫るものがある(頻繁に使えない)し、「良い」はなんかジャッジしてるみたいで使うのにやや抵抗あるし、結局「きれい」が自分にはいちばんしっくりきます。
②想像させてほしい
短い文字数の中に解釈の余白があること。
短歌を自分なりに解凍するのが好きです。
自分の場合に限って書くなら、「筆者の気持ち・意図」というよりは「この一首から自分は何を受け取ったのか?」に比重を置いてます。
詠んだ人の気持ちを蔑ろにしてるとかではなく……!!
わかったと思い込むことが怖いというか。。
筆者と異なる他者として、わかってないことを前提で想像遊びすることに楽しみを感じます。
それを許してもらえたら嬉しいな……
②' 共感について
どんなに共感できる・自分と似た人を見かけたとして自分以外は個々に意思のある他人なので……(超絶当たり前)。
「わかる」と思って完結するよりも、自分なりに考えられたらもっと楽しい。
一首にこめられた言葉を頭の中で解凍してまとめることが好きです。
正解が提示されることはないのに……でもだからこそ、その自己完結的な側面が好きなんだと思います。
(えらそうにすみません。いろんな考えがあるよなあ……
似たような考えの人がいたら仲間がいるみたいで少し嬉しくなるし(※1)、自分以外の人の考え方を聞くのも好き)
③大事にしたい
お守りにしてるような短歌や、心の支えにしている短歌、自分的に最高の性癖萌えシチュ短歌、悲しい気持ちに沈ませてくれる短歌、モヤモヤした時に口ずさみたくなる短歌など。愉快な気持ちになってしまう短歌などなど……
短歌を好きになってから自分の中には「いつでも取り出せて発動できる魔法」として短歌が大きな存在になっています。
(2)短歌を詠むのが好きな理由
【自由度が高いから】→補足①①'
【違う見方が生まれるから】→②
①31字の簡潔さ
短歌は文字数的な意味で言葉が少ないです。
そして「少ない文字数でどこまで伝える(伝えたい)か?」の話になってくるような気がします。
説明を入れてたらそれだけで文字数は終わってしまうくらい短い……
個人的には「どこまで伝えたいか?」の調整が効くところがおもしろいな、と思います。
「正しくわかってもらう必要はない」と思ってるのかもしれません。
結論をぼかした短歌を詠む時は「人任せな……」と思いつつ「読み手が読みたいように読める短歌もあっていいかな……(希望系)」と思ってます。
結論を入れて詠む時は、割と自分のために読んでます。言いたいことが言いたい形で言えた時は嬉しいです。
①'文字数の少なさについて
短歌って見た目の短さに反して超多弁じゃん……。と個人的には思ってます。
原稿用紙数枚分の気持ちを削って、伝わってほしくないところを抜いて、代わりの言葉でラッピングしてもはや原型をとどめなくなった頃に自分の短歌は出来上がります。
原文まで読み取られてしまったら逆に恥ずかしいかもしれない……。読んでほしくないけど読んでほしい。わかられたら困るけどわかってほしい。
『喋りたがりの無口』な自分にとって都合が良いのかもしれないです。
②別視点を楽しむ
短歌を詠むと、詠まれてなかった部分(フレームの外)が立体的になることがあります。FF6からFF7になるくらいイメージが変わります(?)。関係ないけど私はFF7、9、零式が特に好きです。
例▼
明確な夜明けってどこかわかりますか 眩しいってよく言われませんか
(あきせ 2023/1/22)
自分のオリジナル創作BLキャラクターの二人(※2)で詠んでます。「あなたってほんと素敵ですよね」という素直な気持ちと少しの卑屈な気持ちです。
この短歌を詠んだ後「仮にそれを相手が言われたとしてどう思うんだろう?」という気持ちになりました。「いや、そんなことないよ……」とはなりそう。主体だけじゃなくて相手の視点が気になってくる。
そういう、完結してたところに別の視点を取り入れて遊び直せるところが好きです。ずっと解き続けられるパズル雑誌みたいで好き。
(3)最後に
以上です。幼稚かもしれない文章をここまで読んでいただきありがとうございます。
短歌が好きな理由、「ドキドキするから」「救いになってるから」「自分に合ってるから」「楽しいから」と、浮かれたことばかり書いてしまった……。
最近は「楽しみを受け取るばかりでいいのかな(?)」みたいな謎の疑問があります。
真摯に創作を続けられる人たちを見ていると自分も変わりたいな、と思います。
自分は創作ペースも遅いし口ばかりだし生産性がないのでは……みたいな……そんな着地点でした。
ありがとうございました。
2023.2.11 あきせ
※1 仲間を探したい気持ちはあります……子供の頃からずっと浮いてるので……(悲しい)
※2 こちらの二人です 咲耶さんと律くん
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