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おかえりなさいと迎えてくれる新たなホーム『ハハハホステル』【 #私を浦幌へ連れてって vol.2】

書こう、書こうと思ってはや2ヶ月… #私を浦幌へ連れてってvol.1からようやく更新です。ちなみに、アイキャッチ画像の手書きの文字は、阿寒町地域おこし協力隊のゆいちゃんが書いてくれました(Twitter:https://twitter.com/YOUYIZUO_MU)。先日『ロサ・ルゴサ』の原料となるハマナス収穫に行ってきたので、これはまた後日…。

浦幌駅から、駅前通りをまっすぐ歩くこと8分、白と茶色のカラーが可愛い、大きなお家が見えてきます。そこが、『ハハハホステル』。徳島県からうらほろスタイルに共鳴した小松輝さんが、浦幌町地域おこし協力隊として3年活動したあと、町内の元々寮だった施設を改修し、ゲストハウスをオープンしました。8月からは、ハハハホステルの1階にカフェバーも開いたと聞き、宿泊してみました!(緊急事態宣言のため時短営業中)

「おかえりなさい!」
ハハハホステルのドアを開けると、満面の笑みで出迎えてくれたスタッフの小松輝さんと、工藤安理沙さん。私のハートは一瞬で射抜かれました。「おかえりなさい」って、なんだかちょっと恥ずかしくて、心が温かくなる、そんな言葉。あなたのもう一つのホームですよと言わんばかりの安心感を覚えます。

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▲おなじみの「ハ」ポーズ。この写真はオープン前なのでまだ照れてますね。工藤安理沙ちゃん(左)と、小松輝さん(右)撮影は阿寒町地域おこし協力隊の崎くん(Twitter:https://twitter.com/SakiKaz

実は私、ゲストハウスは12、3年ぶり、2回目の利用です。初めてゲストハウスに宿泊した大学4年生のときに、トラウマ的な経験をしてからというもの、ずっと利用を避けてきました。
初めてのゲストハウスは沖縄で、終戦記念日の直前だったと思います。その頃はゲストハウスというものも理解していなくて、安い宿に泊まる認識でした。自分の部屋に入ろうとしたとき、廊下の突き当りに赤い物が見えます。よく見るとそれは旭日旗!その下には上半身ハダカの軍服を来た思想の強い方が、自分の部屋の扉を開けて過ごしているではありませんか…(おそらく終戦記念日に向けて長期滞在していると思われる)これだけでもかなりのインパクトですが、そのゲストハウスのシャワールームを使っていたら髪の毛が排水溝に溜まっており使用したシャワーのお湯が足元に溜まってしまうとか、部屋にエアコンがなく過ごしにくいとか、「こんな経験するならお金出してホテルに泊まったほうがマシ」と思わせる出来事でした…

なので、ハハハホステルに宿泊することでトラウマを消すことができるのか…意を決して宿泊しに行きました。なので「おかえりなさい」と出迎えてくれたことは、本当に安心したのです。

建物の中は、木造2階建て。薪ストーブのあるリビングを通って部屋に向かいます。2階には共用キッチンもあって、長期滞在の方が過ごしやすい環境になっていました。実際に、今回の宿泊で仲良くなった、ハハハホステルに長期滞在している方は、そのキッチンを使って食事をしているそうです。歩いてすぐのところにスーパーマーケットもあるし、2階には冷蔵庫もあるし、調理道具や食器も一通り揃っていました。

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▲2階にあるキッチン。本当に一通りあります。

宿泊する部屋は基本的にすべて個室。ドミトリーがないそうなので、私のような引きこもり人見知りの人も気軽に利用できます!部屋は白が基調でシンプルですが、1箇所だけ壁がカラー珪藻土で塗られており、ピンク、イエロー、ブルーなどそれぞれ個性を出しています。押し入れを改造したであろう机もあって、集中して仕事をするにも問題なさそう。実際に、締切に追われていた私は夜仕事をしていましたが、快適!気分を変えてワーケーションを…と思っている人にも良さそう。

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▲素敵な室内。撮影は崎くん、モデルはしっしー(Twitter:https://twitter.com/shishi_lion_44

夕食をハハハホステルに長期滞在している方と一緒に近所の食堂で済ませ、戻ってくると、リビングにはワイワイ仕事をしている人たちの姿が。スタッフのお二人と、小松さんの家族、近所に住む浦幌町地域おこし協力隊の方が、仕事の話をしたり、雑談したり…小松さんが作ったオリジナルハマナスジュースを頂きながら私も参加させてもらいました。

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▲ハマナスジュース、めっちゃ美味しい。

なんていうか…楽しい…!

何が良いって、浦幌に住む人が気軽に立ち寄れる場所になっていて、そこに私たち宿泊客もいて、新しい何かが生まれる基盤になっていること。正直言って羨ましい。なぜなら私は大樹町に自分の家以外にくつろげる場を持っていないから。しかも夜にそれができるって、なかなか田舎ではありえない。お互い喋りながら同じ場所にいて仕事して…なんだか新卒で入社した会社の夜20時って感じがしました。一人だったら帰ってるかもしれないけど、近くに仲間がいるからもうちょいやるかって思えるような、仕事とプライベートが曖昧な時間。良い…良いです。これがゲストハウスですか…最高なんですね…!!

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▲広々としたリビング。本やゲームもありました。

この感情を、ずっと考えていたんです。何か経験したことがあるような…なんだっけこれは…。実家よりもワクワクして、文化祭よりもまったりする。大学の同級生と一緒に昔遊んでいたたまり場に行って懐かしい話をしているような、友達の実家に泊まりに行ったときのような、新しいホームができた感じ。確かに、隣の部屋の人のいびきが聞こえるとか、ドアの開閉の音が気になるとか、そういうことはありました。でも、そういう事も含めて、懐かしくて、ホームなんですよね。ハハハホステルは、不思議と誰かのいびきも気にならない、新たな私のホームになりました。

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▲撮影は崎くん、モデルはしっしーと、まなみちゃん(Twitter:https://twitter.com/mnmiii33

浦幌町は、私が住む大樹町から車で1時間ほど。道中は山道ですが、そんなに遠くもないし、気分転換にプチワーケーションするには最適かもしれないと思っています。宿だけではなくて飲食店が充実しているので食事の選択肢が豊富だし、銭湯も近くにあるようだけど車で20分程走らせると留真温泉という秘湯もあります。JRが通っているので町の作りが整っていて歩きやすいし、気分転換の散歩もちょうどよい行き先がたくさんありました。ここらへんの話は、また今度…書く……かもしれない…!

ハハハホステルのカフェ・バーは、毎週金・土の16時から22時まで営業中(緊急事態宣言中は17時〜20時)。まちなか農園で作られた完全無農薬のハマナスの花びらを、レモンで揉んで砂糖と一緒につけたハマナスジュースがおすすめです。

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▲小松さんオリジナルレシピのハマナスジュース

口の中に広がるハマナスは、まちなか農園の香りそのもの。町で生まれ育ってない人が、浦幌町を選び、大切に大切にしながらそこで生きている。そういう人がたくさんいる浦幌町が、私はとっても羨ましいし、大好きです。皆さんもぜひ、ハハハホステルを新たなホームにしてみませんか?

ハハハホステル
ウェブサイト:https://hahahahostel.com/
Instagram:https://www.instagram.com/hahaha_hostel/



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