感想とレビューの違い備忘録

 少し思うところがあって、自分が感想を書く時とレビューを書く時それぞれに気をつけていることを書いておこうと思いました。
 一応言葉の意味は軽く調べてありますが、あくまで個人的な注意点です。

感想とは

 広辞苑第六版には「心に浮かんだ思い。感じ。所感。所懐。感懐」とあります。簡単に言うと「どう思いましたか」ということのようです。
 こんな記事を書き始めておいてなんですが、私は感想を書くことがあまり得意ではありません。だからこそ基本に忠実に、「(具体的な部分)で(気持ち)になった」の形を取るようにしています。そして、気持ちの部分はなるべくしっくりくる言葉を探して、見つからない時は比喩や説明を使ってでも感じた気持ちそのままに近い表現をすることを心がけています。
 具体的な部分と気持ちの対応をなるべく明確にすることも意識しています。例えば「壺を見て楽しかった」でも、夢中になって見た部分が形なのか模様なのか色なのか、とにかく集中して見たのか解説文と照らし合わせて見たのか、お気に入りの品を見たのか初めて見たのか……などたくさんの状況が考えられます。感情を表す言葉がふわっとしていても、なるべく詳しく分かりやすい状況と対応させることで体験がリアルに浮かび上がってくると思うのです。

レビューとは

 同じく広辞苑第六版によると、「批評。評論。書評」だそうです。感想と違ってレビューには「評価する」「論ずる」という要素が入ってくるのです。
 なので、レビューは商品の説明をするようなつもりで書いています。アクセサリーなら色味や手触り、つけ心地について。食べ物なら味や食感だけでなくどのくらいのグレードを期待して実際どうだったのか。小説なら読むことでどんな感情を味わえるのか、どこが魅力的なポイントなのか。
 感想を添える時もありますが、レビューに感想を書く時には自分の立場をはっきり書くことを心がけています。「スパイス好きとして大満足」とか「△△なキャラクターが好きなので〇〇の活躍が多くて嬉しい」といった感じです。単に「私は良いと思った」だけでなく私を知らない人が読んで少しでも参考になるように書くことを意識しています。

まとめ

 一言で言うならば感想は「感じたことが伝わるように」、レビューは「読んだ人の参考になるように」を意識して書くようにしています。
 書いてみて感じるのは、感想の難しさは「感情や感覚といった曖昧なものを言葉にして伝わるように表現すること」でレビューの難しさは「知らない人にも伝わるような基準を提示して評価すること」だということです。どちらの力も伸ばしていきたいです!

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