ASDっ子をADHDママが育てると(2)

ASDの特性があまり強く出ず、育て方がたまたま相性がよかったこともあって、やけに育てやすかった娘。

とにかく、離れない。3歳くらいまでは楽だった。なにしろ目を離した隙にどこかに行ってしまうということがない。むしろ目に入る距離に親がいないと泣き出す。目の届くところで大人しく遊んでくれる小さい子というのは、本当に親や保育者の負担が圧倒的に少ない。

しかし、一方で育てにくさも感じていた。
離れないというのは、少し大きくなってくると逆に手がかかる。
母子分離の不安に耐えられず、散々泣き叫んだ。幼稚園で先生に羽交い締めのごとく抱っこされている間にダッシュして帰ったこともあったっけ……。
いなくなってしまえば、けろりとしてむしろしっかり者の
それが小学校に上がってもしばらく続いた。

しっかりしている一方で、ママにべったりで離れられないというギャップは、そのまま発達の凹凸だった。そして離れられなかったのはイレギュラーを嫌う不安感を解消するのに安心できる存在が必要だったからだと今なら分かる。

(続く)

ASDやADHDといった発達障害は、個々人により、特性の傾向や強さが大きく異なります。
この記録がADHDママとASDっ子のすべてに当てはまることはありませんが、ほんの一部でも誰かの役に立てば幸いです。

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