コンプレックス

容姿以外の話。


だれしも内面にコンプレックスはあることかと思う。わたしも例に漏れずといったところで、そのうちのひとつを挙げてみようと思う。これも自己分析の一環、といいたいところだけれど、残念ながら違う。


彼氏にはよく君は自分のことが好きでしょ、といわれるが、たしかにわたしは自分の性格が嫌いではない。わたしのいう「嫌いではない」というのは彼氏いわく、わりと好き、ということだそう。くやしいけれど正解だ。


わたしの中身的コンプレックスは"性格"内に存在するのではなく、どちらかというと"特性"に分類される。それはなにかというと、


「視聴した映画の内容を覚えていることができない」


これである。


わたしは洋画とルパン、コナンに限るが映画が好きだし、洋画はマーベル含みディズニー系列に属するものはだいたい全部見ているし、ミステリー、SF、アクションどれもとても好きだ。


父とは音楽にあまり大きな好きがないという点と、映画の好みがとても似ている。

実家にいたときはふたりで気になるものを借りたり、地元ではやっていないコアなルパンの映画を観に行ったりと、高校生くらいのいわゆる反抗期だか思春期だかの頃でもなかよく映画を一緒に観ていた。


父の影響でルパンは本当に小さいころから観ていたのだが、どれを観たのか全然タイトルすらも覚えていないうえ、冒頭を観てもわからないのだった。父いわくもうルパンは観切ったらしいが、わたしはエンディング(というか終盤で出てくる遺跡とか)をみてようやく既視かどうか気がつくのである。


これはとてもつらい。

いままで観るのに費やした時間はなんだったんだ。

あの映画の手に汗握るシーンはいつのだ。



なにせシリーズものをみても、どのシーンがどの映画にあったか思い出せないのだ。


スターウォーズにしてもマーベル全作品にしても007シリーズにしてもオーシャンズにしても、すべて今年に入ってから観たシリーズだ。

それなのに、あのシーンが、とか○○が、とか言われると、ほんとうに曖昧にしか出てこない。曖昧に出てこればだいぶましなほうだった。話題を振られるたびに、観たのに!なんで思い出せないの!となっているわけだ。悲しい。


コナンに至っては同じものを何回も見ているのでさすがにだいたい覚えているが、1回で映画の内容を覚えているにはどうしたらいいのだろうか。


2年しか前じゃないのに、もうパイレーツオブカリビアンはわたしの頭の中からすっかり飛んでしまっている。先輩と話していたがまったく思い出せなかった。そんなに間をあけずに観たのに。

余談だけれど上海ディズニーランドのアトラクション、カリブの海賊は映画を見た人だけのご褒美仕様になっているので、ぜったいに行ってほしい。100%おすすめする。上海ディズニーのいちばんの魅力はぜったいにカリブの海賊だから。日本や他のところとは一味も二味も何味も違う。感動しすぎて3回連続でのったくらいだ。


だとして、アトラクション中、わ!これ映画のシーンだ!でも何作目のどのシーンだっけ?なんでこうなったんだっけ?ってなるの、めちゃくちゃ悲しいよね?虚しいよね??


それなのだ。結局ディズニーと絡めるんかいみたいなところにきているが、たとえば、スターツアーズだとかカリブの海賊とかで、わたしの映画の記憶がないせいでん?という夢が醒める瞬間を味わいたくないのだ。


そして観た映画の話を友達ともしたい。いまのままだとただの知ったかぶりのやつになっている。ほんとうに観たのに。



そういうわけで、映画の内容を覚えていられないのがコンプレックスという話だった。



(ほんとうの余談)

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オンライン面接などで顔を照らす用と称して、調光ができる小さめのデスクライトを購入した。

通常の蛍光灯のリモコンがないので、こういう小さい灯りがありがたい。おかげで本来の目的ではまだ使っていないもののこういった夜中の書き物がはかどっている。いい買い物をした。




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