うつ×ADHD×東大受験　３７　息子のマイペース受験記　慶應試験前日

高３の夏休みにうつ・ADHDと診断された息子。センター試験直前に親子で向き合って話をしたことをきっかけに症状が改善したが、勉強は間に合わず宅浪することに。共通テストは目標点達成。Ｚ会の提出に追われる中、志望学科に不安を覚え始め、生活リズムも大いに乱れた。ネットや食べ物に現実逃避する時間が増える中、慶應大学の受験前日を迎えた。今回も日記から。

２月１１日（木）　慶應大学試験前日

タローは７時に目覚ましをかけていた。何度も止めているので何時に起きるか聞くと７時半に起きるという。それまでわたしも横になって、またダメ元で起こしに行くとあっさり起きた。でも横になっても１時か２時頃までいろいろ考えてしまったらしく、眠いといっていた。タローはシャワーに入ると思えば起きられるとのことで、寒いのにシャワーを浴びた。
ダーと３人で朝食を食べ、次の大河ドラマの番宣を観た。渋沢栄一、初めてしっかりと大河観られるかも、とタロー。気が付くと９時であわててゴミを出しし、洗濯機を回している間にタローと散歩へ。快晴で気持ちがいい。今日も神社へ足を延ばした。今の心境を聞くと、ハリーポッターの最後の巻に入っているけど、まだ１００ページは残っている感じ。横国に行けそうなのでエンディングは悪くない。今苦しいけれど、この苦しみは必ず終わるものだとわかっているから安心して最後まで頑張ろうと思える。地に足がついた感じだという。
参拝の時は深々と頭を下げ、２拍手の後もずっと手を合わせていて、真剣に心を込めているのが伝わってくる。わたしはとにかくやり切れますように、そしてここまで治って受験に挑めることへの感謝を念じた。
帰るとまず明日の準備。要項を確認して荷物を揃えていく。その後まとめノートや解き直しなどをしていた。お昼は恒例の唐揚げ。新しい油でおいしく揚がり、結局お昼だけで６００ｇ以上食べてしまった。夕方パスモチャージとストレスを低減するというＧＡＶＡチョコレートを購入。
タローは今日一日あせった様子もなく、適度に勉強、適度にスマホで息抜きという感じ。
「ここまで頑張ってきてどこに合格できてもおかしくない実力がついたのだから、もし解けない問題が出てきたら、それはその道よりこっちの方が向いているよと道を教えてくれているんじゃないかな」というと、「僕も同じことを考えていた」という。あとしてやれることって何だろう。とりあえず慶應のＨＰを確認。理工は変更なしと書いてありほっとする。いよいよ受験の本番が始まる。