その先には新しい世界
おひさしぶりです。
特に新生活が始まったわけでも、生活様式が変化したわけでもありませんが、最近、日常が変化しました。
人生初のショートカットになりました。
私のことを最近知った方は「へー」「そうなんだー」となると思うのですが、私の中では一大決心だったわけで……
意外にも「ショートカット良い！」と言ってくれる方が多くて、ホッとしている日々です。
女の子が髪の毛をばっさり切ると「なんで切ったの？」と言われることが多くあります。もちろん、私も今回たくさん言われました。
でも、そういった人たちが本当に髪の毛を切った理由が知りたいのか、と言えば特にそうではなく、ただの世間話のひとつとして言ってるだけのことがほとんどだと思います。
なので、そう聞かれたときは決まって「ちょっと彼氏に振られちゃってー(いじいじ)」と言ったりしていました。そうすると、大抵の場合は笑って終わり会話が流れていきます。
嘘の情報を言うなんて良くない！って思う人もいるかもしれませんが、特に言えない理由があるわけではありません。
私の仕事は会話をできる時間が限られています。
学校では10分という限られた時間、アイドルでは特典会の1~2分という短い時間で、だらだら説明していたら会話のテンポが悪いです。
実際、本当に理由を知りたいと思っている人だったら時間を作って聞きに来ると思います。でも今のところ聞きに来た人はいないということは、私の返し方は正解だったと思っています。
でもせっかくnoteという媒体があるので、少し理由などを書いてみようかなと思います。
あ、一応これを読んでくれている方は、アイドルの夢咲あかりとして見てくれている方がほとんどだと思うので一応書いておきますが、「彼氏に振られた」という事実はありません。笑
正しくは、切る前からそもそもいなかったが正解なのかもしれません。
ちなみに例え、彼氏に振られたとしてもそんなことで髪の毛を切る人ではない、ということも書いておきます。笑
では、続きをどうぞ。
1. 今までロングだった理由
そもそも今までなぜロングだったのか、というところに戻ってみます。
1番の理由は、バトントワーリングを習っていたからです。
バトンでは新体操やバレエと同じように髪の毛をお団子にしています。
幼稚園の頃にバトンを始め、現在まで続けているため、どちらかと言えば切れなかったが正しい理由だったかもしれません。
多いときには1年に9回の大会があり、ショートカットにするタイミングなどありませんでした。
稀にショートカットにしている先輩もいましたが、大会の度につけ毛で量を増やしたり、ジェルやケープなどを屈指しておくれ毛を見せないよう頑張っていました。
わたしはそこまでしてショートにしたいわけではないなと思っていたので、結びやすくまとめやすいロングでいいやと思っていました。
もうひとつは、私の好きなアイドルがロングヘアだったからです。
幼稚園の頃にアイドルを好きになり、後藤真希さん（モーニング娘。）、亀井絵里さん（モーニング娘。）、柏木由紀さん（AKB48）、高柳明音さん（SKE48）、宮前杏実さん（SKE48）とみんなロングヘアでした。
アイドルみたいになりたい（≠アイドルになりたい）と思っていた高校生の私にとって、さらさらストレートのロングヘアはアイドルの象徴だと思っていました。
自分がアイドルになってからも派手髪が多いグループだったので、暗髪ストレート ＝ 夢咲あかり と覚えてもらいたくて、基本的に大きな髪型の変更はしてこなかったです。
なのでふぇありーているず！デビュー当時の写真を見ても顔つきが幼いもののそこまで大差はないです。（特に社会人になってからの写真はほぼ変わらない。笑）
2. 切ろうと思っていた日々
前述で幼稚園から現在までバトンを続けている、と書きましたが、実際には練習へ行っていない期間もありました。
大学を卒業したタイミングで社会情勢が大きく変化し、ライブハウスに出入りしているならバトンの練習へ来てはいけない、と言われ、1年半近く練習をお休みをさせてもらっていました。
15年以上続けていたものが突然なくなると、やはり不安になるわけで、最初の頃はすぐに復帰できると思っていましたが、1年くらい経つともう復帰することができないのではないか、という疑問も持ち始めていました。
そんなときに、もうバトンをやらないのであればロングでいる必要はないのでは、と思い始めたら切りたい欲が少しずつでてきました。
それが去年の9月頃でした。
まず、考えたのが夢咲あかりの印象です。
（ここからはあくまで私の中のアイドル像の考え方）
暗髪ストレートというのを貫いてきた理由のひとつに、グループ内で髪型が被らないこと、というのがありました。
初見の人がパッと見たときにメンバー内で髪型が被っていると、「あのツインテールの子！」となってもたくさんいたら、あとでSNSで調べてもどの子かわからなくなってしまいます。
そのときに周りのメンバーを見てみると、7人中4人がボブorショートというアイドルグループとしては珍しい状態だったので切るのを断念しました。
ちなみにこのときは異様に髪の毛が長く、とりあえず20cmくらい切ったんですが、びっくりするくらい気付かれなかったです。笑
その後、メンバーの髪の毛も伸びてきてレニーワンマン前頃になるとほとんどのメンバーがロングになってきました。
レニーワンマンで衣装も変わり、ふぇありーているず！としてここからさらに飛躍していこうと意気込んでいた時期だったので、レニーワンマン当日にショートにしていこう！となりました。
前日に美容院の予約を入れ、私の中でもショートにする気満々だったのですが、美容師さんに身内の不幸があり切れなくなってしまいました。
もちろん、他の美容師さんという考えもありますが、初めてのショートカットは安心した人に任せたいという気持ちが大きく切ることを断念しました。
私の中で結構大きな決断だったので、じゃあまた後日という気持ちにはすぐになれなくてロングの日々が続きました。
そんなある日、バトンの先生から1通の連絡が来ました。
6月にある5年に1度の発表会でバトンに復帰しないかという内容でした。
ふぇありーているず！に加入する前からこの日に向けてバトンを続けてきたと言っても過言ではないため、もう戻れないかもしれない、と心のどこかで思っていたわたしにとってすごく嬉しく、2つ返事で連絡をし翌日から練習に参加したことを覚えています。
6月のバトンの発表会に出る、ということは半年近く髪の毛が切れないことが決まったというわけです。
このとき、12月にショートにしていたら大変なことになっていたし、切らなくてよかったと心の底から思いました。
3. 切ると決断した日
6月のバトンの発表会が終わり、切ろうと思っていましたが、その頃に『まじdeはっぴぃウェディング♡メタモルフォーゼ→シンデレラソングッ!!!』のリリースが決まっていました。
リリースイベントの特典などのためにウェディングドレスでの写真を撮ることが決まっており、その撮影が終わったら切ろうかなと思いました。
とてつもなく切りたい衝動に駆られているわけでも、絶対ロングではなければ嫌と思っているわけでもなく、なんとなく切ってみたいなという気持ちがずーっとありました。
ショートが究極に似合わなかったときの対処方法として、4月の生誕祭でロングでいるためには、と逆算してみたり、エクステを付けるにもかゆくなっちゃうかなと考えたり……
様々な場合を考えましたが、1年経っても切ってみたいという気持ちが続いていて、どうせならアイドルをやっている期間の方がいいのではと思い始めたら、少しずつ切るという考えに傾いてきました。
最後までずっと悩んでいた理由のひとつとして、私のことを応援してくれている人に黒髪ロングだから好きって言ってくれる人が多かったことです。
アイドルヲタクの考え方として、黒髪が清楚の大名詞で女性らしいロングヘアを好むというのはもちろん分かります。
実際、私も初見で気になるアイドルのほとんどが暗い髪色でロングヘアだったりします。（でもほとんどの場合が本人もアイドルヲタクで踊り方がアイドルらしい踊り方をするから好きになるので、決して見た目でというわけではないことを一応書いておきます）
既存の応援してくれる人たちの意見を聞き入れるのもアイドルとしてもちろん大切なことだと思いますが、新規のファンを付けていくのもすごく大切なことだと思います。
そんなときに髪を切ったことで新しく興味を持ってくれる人がいるのでは、今まで出会えなかった人たちに出会えるのでは、と思いました。
そう考えたらアイドルをしているとき、なんならリリイベでたくさんの方にイベントへ来てほしいという、今が切るタイミングなのかもと思い、切るという決断をしました。
4. 人生初のショートカットへ
11月上旬に人生初のショートカットになりました。
鏡を見ても自分ではない別の人が写っている感覚だし、ずっと慣れなかったし不安でした。
翌日のLIVEでメンバーやファンの方、学祭にいた生徒たちまでたくさんの人に褒めてもらって「あれ、もしかして切って正解だった？」となるくらいです。笑
SNSでしばらく連絡を取ってなかった子たちからも連絡が来て、シンプルに嬉しかったです！
私を担当してくれた美容師さんから私が髪を切ったのを見て同じ美容院を予約して「夢咲あかりちゃんみたいにカットお願いします！」ってオーダーしてくれてた方がいると聞きました。
私が昔憧れていたアイドルのような髪形をリクエストしていたのと同じように、私も誰かに影響を与える側の人間になれていることがすごく嬉しかったです。
これからロングに戻すかショートのままでいるかは全く決まっていません。今の気分ならショートカットのままでいようかなという気持ちが大きいです。（2022年11月現在）
周りからの反応ももちろん気にしますが、きっと自分がしたいと思った髪型にすると思います。
今までが特に縛られていたわけではありませんが、髪を切ると何か解放された気がしているので、気づかないうちに自分自身のアイドル像を縛り付けていたのかもしれません。
変わらないことによる安心感もありますが、変わっていくことで見えてくる世界もあると思います。
これからは自分がやりたいと思ったことを、やりたいと思ったときにやっていきたいです。
もしかしたら急にピアスをバチバチに開けたり、金髪にしたり、うさ耳を生やしてぴょんぴょんぴょーんって言ったりするかもしれませんが、きっとそれがそのときの私のやりたいことなので見守ってくれたら嬉しいです。
職場の人に「髪を切ったから運気が上がるね！」と言われたので、2023年の夢咲あかりは絶好調らしいです！
推すならいまだよ！！笑