ハッピーレシピは何ですか?

うーん、気分が乗らないなー
というとき、自分のハッピーレシピがあるといいんだって。
と夫から聞いたのは、もう10年以上前のこと。
当時の夫のボス、カナダ人のBillが言っていたよ、と。

ハッピーレシピというのは、落ち込んでいてもこれをすればハッピーになれるという手段のこと。
ちなみにBillのハッピーレシピは、バスタブに薔薇を浮かべてシャンパンを飲むこと、だそうだ。
わーお、そこまでやるのね。さすがカナダ人。
なんてそのとき思ったりしたんだ。

それからずっと、私も自分のハッピーレシピを探しているけれど、これ!というものは見つかっていない。
でも、最近なんとなくわかってきたことがある。
料理をすると落ち着くということだ。

正直に言うと、料理はどちらかといえば面倒くさい。
もしも大金持ちになったら、毎日私の体調を考慮した美味しい薬膳料理を作ってくれるシェフを雇いたいと思っているくらい。
現状、まだ大金持ちに程遠い私は、日々、家族の健康維持のために料理を(仕方なく)してきた…と言ってもいいくらい、それは義務に近いもの、かな。

そんな料理だけど。
悶々としていても、台所に立って、切ったり茹でたり焼いたりしているうちに、不思議と気持ちはすっきりしていることに気づいた。
面倒とはいえ基本的に食いしん坊の私は、いつだっておいしいごはんを食べるべく、料理を始めると知らず識らず気持ちの切り替えスイッチが押されていたのかもしれない。
あ、それとも。
エプロンがスイッチなのかも。私は台所に立つときは必ずエプロンをするから。
そう、後ろ手に紐を結んだときに、大げさにいえば覚悟のようなものをしているんだよな。さあ、ごはんだ、と。


ハッピーレシピが見つかるまでは、とりあえずはエプロンをして台所に立てばいいのかもしれない。
そして覚悟を決めて、今日もおいしいごはんを食べよう。


みなさんのハッピーレシピは何ですか?

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