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私が韓国インディーズ "K-indie" に魅了される理由

韓国のインディーズシーンにのめり込んで早3年。今回は、私がなぜ「K-indie」という名のブラックホールに引きづり込まれて、戻って来れないのかを綴ってみたいと思う。

話は少し変わるが、昨日、東京・渋谷のwombで開かれた日韓合同音楽フェス「Music and City Festival」に行って来た。東京とソウルの2拠点で定期的に開催されているこのイベントでは、毎回「都市」をテーマに、都市という文脈にふさわしいアーティストを呼んでライブを開催している。

東京では2回目の開催となる今回のMusic and City Festival。日本からはNewspeak、DATS、韓国からはSultan of Disco、IDIOTAPEの2アーティストが出演。1回目の開催が実は2018年11月にあったのだが、その時と比べると観客の数が圧倒的に増えていて、会場に着いた瞬間びっくりした。

ちなみに各アーティストのSpotifyのフォロワー数(2019年2月10日現在)は下記の通りである。

Newspeak(日本) 3,329人DATS(日本) 6,752人Sultan of the Disco(韓国) 779人IDIOTAPE(韓国) 3,289人

Spotifyのフォロワー数の基準がわからない・・・という人もいるかもしれませんが、ONE OK ROCKが約160万人、BTS(防弾少年団)が約900万人、TWICEが約260万人、あいみょんが約35万人、Nulbarichが約60万人くらい。これらと比べると「これから来る」アーティスト、である。

※当日はカメラ撮影、SNS投稿OKでした。

韓国のアーティストのライブには2ヶ月くらい行けていなかったのですが、久々に足を運んで「やっぱりいいな〜!!」って思った。

K-indieに惹かれる理由

K-indieが好きな理由には、当然かもしれないが「韓国」「インディーズ」の2つの側面があると思う。どちらかのキーワードにビビッと来る人は、多分韓国のインディーズを好きになるポテンシャルが大いにあるはずなので、最後まで読んでもらえたら嬉しいです・・・

1|K-POPアイドルという厚い板の下に隠れた金脈

J-POPとK-POPの違いは、J-POPが日本国内で消費されることを目的として発達したポピュラーソングであるのに対し、K-POPは最初から海外を目指して世界的なレベルに合わせて発達してきていること。これには、両国の音楽市場の規模が関係している。J-POPアーティストは国内でも食べて行けたが、韓国では外需に頼るしかなかった。

世界基準を常に追い求めてきたK-POPは結果として、びっくりするくらいレベルが高い・・・!私も実際にK-POPアイドルのライブにいっていますが、ダンス、歌唱力、トーク、演出、全てが完璧。

そんなアイドルの陰にインディーズのアーティストがいるわけですが、日本ではなかなかお目にかかるチャンスがないだけで、実はクールな人がわんさかいる。しかもクオリティがめっちゃ高い。

韓国の音楽と聞くと、少女時代やBTS、TWICEなどのKPOPアイドルを思い浮かべる人が多いと思うが、実は韓国にも日本と同じでロックバンドやフォーク、HIPHOP、メタル、ジャズなど、様々なジャンルのレベルの高いアーティストがたくさんいる。日本にいると中々情報が入ってこないのが本当に悲しい。

事実、日本語ではネットで情報が見つからなかったり、NAVERといった韓国の検索サイトでしか関連情報が上位に上がってこなかったりする。

インディーズ好きの私としては、日本に普通に過ごしていたら入ってこないような情報に触れる開拓者精神に快感を覚えているところもあるのかもしれないが、コアなファンに会えた時の嬉しさと行ったらもう・・・

2|厳しい韓国社会の中で音楽活動をする姿

韓国と聞くと、軍隊だったり、教育の厳しさをイメージする人も多いかもしれない。私の友人でも「Korea is hell.(韓国は地獄だ)」と言って、海外に移住する人ばかり。

韓国社会に対する不満や生きづらさ、人生の美しさを情熱的に歌うその姿に惚れ惚れするし、共感する。韓国のバンド「Hyokoh(ヒョゴ)」はその一例。

日本は勉強ができなくてもスポーツや芸術などの分野で活躍できる道が一定数あるのに対し、韓国はしっかり勉強して大手企業に入るか、アイドルにでもならなければ十分な収入をもらって生活することができない。その中でも音楽の道を自分で選んで歌う姿に、応援せざるを得ない。

3|心地よいグルーヴ、テンポ感

韓国で今、K-POPアイドルシーンの次に盛り上がりを見せているのがHIPHOP、ラッパーの層。メロディーのキャッチーさと、共感を呼ぶ歌詞がとにかく人気。

キャッチーさ、聴き心地の良さの一つの大きな理由は「韓国語」にあると思う。韓国語は日本語と違って子音で終わる単語が多く、リエゾンが発生するので音に多様性が生まれラップと相性の言語だという考えもあるんだとか。

私はあまりそこらへんの知識がないので正直よくわからないのですが・・・韓国語特有の発音や表現が好きな人間にはたまりません。パッチムで韻を踏んだ言葉遊びが個人的にすごく好き。

4|会場との一体感、観客ののせ方が上手い

韓国人はノリがいい。ダンスが好き。歌が好き。

そして、アーティストもそれをわかっている。

コール&レスポンスや、誰でも踊れるダンスで観客の心を掴むのが本当に上手い。アーティストと観客のテンションがぴったりあった瞬間の空間が最高に楽しい。これはぜひ、韓国に足を運んで体感してほしいと思う。

まとめ

韓国の音楽と一言で言っても、アイドルダンスグループだけじゃなくて色んなジャンルのアーティストが陰からこちらに手をふってくれていることに気づいてほしい。

今はストリーミングの時代だから、国境も時間も関係なく聴きたい音楽にリーチできる。

韓国のインディーズに少しでも興味を持ったら、まずは「K-indie」で検索。

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