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「内向型の生き方戦略」 感想

ずいぶん時間がかかってしまいましたが、「内向型の生き方戦略」(中村あやえもん著)を読了しました。近頃、移動時間が多かったことを幸いとしておきましょう。 きっかけは、こちらの、deconbatchさんのnoteです。 外向型を社会維持型、内向型を境地開拓型、と捉えなおすことで、内向型の人々が生きてゆきやすくなるよう、と願いを込められた本です。 ほぼ生まれつきに持った性質の違い……体質であるなら、また、世の中の多くが外向型であるなら、内向型が生きにくいのは道理。 刺激への

「絵はすぐに上手くならない」

直球なタイトルの、絵の勉強方法本です。 「絵はすぐに上手くならない デッサン・トレーニングの思考法」 成冨ミヲリ著 彩流社 2015年10月30日 他の学問や技術が体系立てて学ぶことが多いのに対し、絵の学習には根性論が多くあるように思う、と著者は言います。 絵がうまい、とはどういうことか。 絵を描く目的にはどういったものがあるか。 これらを示した上で、絵を描くための能力を細分化し、その能力を伸ばすためのトレーニング方法を説いてゆきます。 本書の中で、自分の手を見なが

「表現は翼ですよ」(推薦図書)

――絵を描いてなにになる? ――この文章が誰のためになる? ――投稿してなにが変わる? まるで出口の見えないトンネルの中にいるよう。 今日はおすすめしたい小説があります。 「活版印刷三日月堂 海からの手紙」ほしおさなえ シリーズものの2冊目にあたります。 ゆるくつながった短編集なので、どのお話からも読むことができます。 活版印刷所を亡き祖父から継いだ孫娘、月野弓子。 印刷所に訪れる人々はなにかしらの事情を抱えています。 彼女は店主として人として、寄り添うように商品を

危機感はここから具体的になった

学生、社会人、リタイア後。 3ステージの時代は終焉を迎えた。 変化はもう始まっている。 各々が自身の価値観を見つめ、長い人生の舵をとる強い意志と、お金だけではない、見えない資産を築いていく覚悟が必要である。 「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」 リンダ・グラットン アンドリュー・スコット 池村千秋(訳) 2016年11月3日 東洋経済

仕事と余白の答えを探して

お金とのつきあい方の見直しは、生き方を探す地道な作業とも言い換えられる。 始まりの逃避は、終わりのない更新へ。 あなたが今支払おうとしたそれは、どんな感情の対価か? 豊かさのめぐる社会を思い描く、一つの本。 「なるべく働きたくない人のためのお金の話」 大原扁理 2018年7月17日 百万年書房