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【ちおこジビエ】2023年2月の活動報告

こんにちは。大槌町地域おこし協力隊ジビエチームのあかりです。
気持ちばかり寒さが和らぎ、春の予感を感じさせる日が増えましたね。
2月は少ない日数ながら楽しく充実した一か月でした。

里ジカ捕獲プロジェクト(対間)


2月初旬、対間地区の農家さんと協働でシカ捕獲を目的にくくりわなを掛けました。雪が積もり、地面は凍結して穴を掘るのに苦労しましたが、先輩と協力して2基仕掛けました。雪が積もっていると、足跡やけもの道がかなりわかりやすいです。
結果、1頭捕獲成功しました。
捕獲したシカはMOMIJI処理加工施設へ運ばれ、余すことなく利活用されます。
農家さんのご協力があると、わな不作動の手直しや捕獲が効率よく行われ、大変助かります。今後とも、ご協力をお願いします。

大槌ジビエプレ・プレツアー

2月19日に開催予定のジビエツーリズムモニターツアーの練習として2月10日、ジビエプレプレツアーを行いました。
今回のモニターツアーは『マタギ流!動物の気配いっぱいの冬山トレッキング』で、その名の通り山へ入り、雪に残った足跡を追跡しながら自然にふれあうツアーです。
マタギの山言葉を紹介してもらったり、冬を生きる野生動物たちの痕跡をたどりました。
私はお客さん役で、想定されることを質問したり、気になった点を最後にフィードバックしました。
山中で特に大変だったのは、雪の中での活動です。寒さの中でかなり体力を使い、服が濡れるとさらに冷える恐れがあるため、外での活動時間は厳守したほうがよさそうです。
ガイドの面で苦労したことは、山の道路が凍結していたこと。
車で登る以上、凍結した道での運転慣れが必要です。
雪の量や道路状況によっては、中止する判断も安全のために必要なことだとわかりました。
ツアーガイドの説明はとても熱意溢れるもので、楽しさ満点でした。
ぜひ来年度のジビエツーリズム、ご期待ください。

【余談】雪に埋もれたお宝


雪の中で見つけた謎の若草色の物体。
こんな寒い時期に若草なんて…と思い、拾い上げ、ツアーガイドの虫博士に見せたところ、突然の大興奮。
これはウスタビガという蛾の繭だそうで、しかも卵付き。
昨年いくら探しても見つからなかった卵付きの繭を雪の中で偶然発見したというわけでした。
ウスタビガのメスはオスにとって良い香りがするらしく、羽化の時点でオスが寄ってくるそうです。だから、メスが羽化した繭に卵が付くことがあるそう。卵は一定の暖かさになると孵化できるようになり、寒い冬でも問題ないそうです。
この卵からメスが孵化したら、それを使ってオスをたくさん呼び込むことができるため、ウスタビガの研究のために卵付きの繭を探していたということでした。
大事にしてもらえそうでしたので、お譲りしました。
冬の山といえば、枝だけになった木や積もった雪のイメージがありましたが、冬を越えるために眠ったり、えさを求めて駆けまわったりする生き物たちを観察できて、まだまだ未知の宝庫であることがわかりました。

動物園ZOOMOに鹿革製品を納品


盛岡の動物園ZOOMOさんがMOMIJIの鹿革製品をお店に置いていただけるとのことで、鹿革キーホルダーを20個作成し、納品しました。
数日後に鹿革のワークショップが控えていて、それに向けてのキーホルダー作成研修の場にもなりました。


今回は新しいカラー、ネイビー、グレーが登場しました。
発色がよくとてもきれいに仕上がっていますので、ぜひ探してみてください。

鹿革ワークショップを開催

2月23日に町内の飲食店さんの場をお借りして団体様向けに鹿革ワークショップが開催されました。
今回はカッターやハンマーを使った本格キーホルダー作成です。
みなさん、思い思いの色や革の厚さを選んでいました。
難しい手順もありましたが、ご協力あって全員作ることができました。
鹿革の柔らかさ、伸びの良さを肌で感じていただけたと思います。

初の単独対応!視察受入

2月27日、初の単独での視察対応を行いました。
今回大槌を訪問されたのは大学生1名で、就職活動中。
大学の講義で有害駆除された動物がほとんど捨てられている現状を知り、どうにか利活用したいと考えている中、大槌のジビエ利活用に興味を持ったそうです。
私自身も大槌にやってきて、ジビエ事業に携わるようになってから1年弱。今の時点でできること、学んだことをを精一杯伝えました。
自分自身、まだまだ分かっていない点も今回の視察で明らかになり、勉強になりました。
今後、単独でも対応できるようにしっかり勉強していきます!

【暮らし】ジビエチームワカサギ釣り大会

2月9日、大槌ジビエの仲間たちと岩手極寒の湖、岩洞湖でワカサギ釣りに挑戦しました。凍り付いた水面に穴をあけ、テントを張ってその中でひたすら釣れるのを待ちます。
西日本出身の私は寒さが苦手でしたが、仲間が火を起こしてくれたことで温かい飲み物や食べ物を食べることができ、何とかしのぐことができました。
釣り結果は全体で47匹と渋い結果に終わりましたが、自分は何匹か釣ることができましたし、新鮮なワカサギの美味しい天ぷらをいただいたので、大満足です。
来年は倍の数釣りたいです!心に残る楽しい社内旅行になりました。

2月の終わりに

道路を横切る2頭で行動する牡鹿。ともだち?

2月の終わりに、ようやく狩猟者登録をすることができました。
今までは先輩のお手伝いでしかわなを扱えませんでしたが、ついに一人でかけられるようになります。
鹿の猟期が終わる3月末までに成果を出し、有害捕獲隊に入られるよう、がんばります!
あと一か月で大槌にやってきて1年になります。早いものですね。
一年目、悔いが残らないよう、走り切ります。

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