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【ちおこジビエ】2022年11月の活動報告

大槌町地域おこし協力隊、株式会社ソーシャル・ネイチャー・ワークス所属のあかりです。2022年4月に岩手県大槌町に移住しました。大槌町内でジビエ事業に携わっています。
11月は猟期がスタートしました。

ちおこジビエ報告会

11月9日に大槌地域おこし協力隊ジビエチームの活動報告会を開催しました。
みんなでチラシを配りに回った甲斐もあって、来場者数50人オーバーの大盛況でした。大槌で獲れた鹿を使ったジビエシチューを食べてもらいながら、私たち地域おこし協力隊ジビエチームが、大槌でどんな活動をしているか発表しました。
発表の中ではメンバーみんなで鹿クイズを考えて、来てくれた皆さんにも楽しめる工夫をしました。
報告会後のアンケートでは「面白かった」「鹿シチューがおいしかった」「大槌ジビエについてもっと知りたい」など、たくさんの反応がもらえて大変うれしかったです。
みなさんの期待に応え、来年も良い報告ができるよう頑張ります!

MOMIJI勤務


鹿肉処理加工施設MOMIJIでの事務作業を今月も引き続き行いました。
MOMIJIは現在、新工場を建設中です。来年度からもっとたくさんの鹿肉を効率よく発送するために、マニュアル作成をはじめました。
シカの検体発送、ふるさと納税の返礼、ECサイトからの注文、卸し販売、それぞれ発送方法が異なります。
発送後も事務作業があり、うっかり忘れがちな点も…
何度も躓きましたが丁寧に教えてもらい、なんとか一連の作業ができるようになりました。
MOMIJI事務所のみなさん、いつもありがとうございます。

ガストロノミーフュージョンディナーツアー

11月17日、みちのりトラベル東北さん主催のツアーに対応しました。
三陸地域の食材の産地見学・体験とディナーがセットになった、盛岡駅発着のバスツアーです。
今回は大槌町内の文化交流センターで、岩手ジビエMOMIJIの鹿肉と私たちの取り組み(大槌ジビエソーシャルプロジェクト)について紹介しました。
ジビエを美味しく食べる工夫、逆に硬い・臭いジビエはなぜそうなるのか、伝えることが出来ました。
後半は鹿革を使ったワークショップで、柔軟性があり肌触りの良い鹿革を触れて体験してもらいました。

参加者のみなさんはジビエ講座の後、山田町の『和海味処いっぷく』さんで鹿肉を使ったディナーを召し上がったそうです。
できれば私もご一緒したかったですね(笑)。

囲いわなの監視・記録

今年4月から続けている囲いわなとクマ用ドラム缶型わなの記録と給餌を行いました。
わなの中に餌を撒いておき、入ったのをカメラで確認したら、遠隔操作で入口を閉めて捕獲します。
11月の捕獲は両方ともありませんでした。
クマ用わなの周辺も、クマは出没しませんでした。
シカ用の囲いわなでは、餌を試行錯誤中です。
今月は、米ぬかと地域の農家さんからいただいた野菜を撒きました。
あまりニンジンは好きではないようです。
でも、これから寒くなって食べるものがなくなれば、状況が変わるかもしれませんね。
来月以降も監視と給餌を継続します。

視察受入

11月23日、岩崎地区自治振興協議会さまの視察受入を行いました。
視察受入は、大槌ジビエソーシャルプロジェクトの活動を伝え、MOMIJI工場を見学してもらう現地講座です。
北上にある岩崎地区ではイノシシによる農業被害やクマの出没が増えているそうです。
少し前まで、東北にイノシシはいませんでした。
近年、積雪量が減ってきている影響から、生息範囲が北上してきているといわれています。
当日は、野生鳥獣被害を防ぐための意見交換や、イノシシ・クマ猟を使った町おこしの提案をさせていただきました。

ジビエ事業化は、人との協働が必要なことが多くありますし、利益を出せる年間捕獲頭数の限界値など、ハードルが高い部分もあります。でも、だからといってジビエに対する興味を諦めてほしくないと思っています。
ジビエ事業化がかなわなくても、野生鳥獣被害を解決するためにできることがあります。例えば、駆除した野生鳥獣をおいしく食べる方法を知っていれば、獲ってただ捨てるだけではなくなります。おいしく食べる方法を知っていれば、猟に対するモチベーションが上がります。お肉をわけてもらった人も、ジビエが美味しいものだと知ることができます。
そうなれば、猟ができる人もできない人も協働で鳥獣被害の解決に取り組むことができるかもしれません。
そして、岩手ジビエを私たちと一緒に盛り上げることができます。
希望的なところばかりになりますが、狩猟が好きな人間としては、同じ思想のハンター仲間やジビエが好きな仲間が増えてほしいと切実に思っています。
『害獣』は『まちの財産』になる。この意識が大槌町から広がっていくよう、頑張っていきます。

11月を終えて

脂ののった美味しいジビエが食べられる季節になりました。
特に、先輩宅でごちそうになったクマ汁が最高でした。
他にも鹿肉料理をいただいて、やはり自分もこのように美味しい料理になる鹿を獲ってみたいと改めて思います。
自分の獲った鹿が美味しい料理になって、誰かの幸せな時間になるのが、今の夢です。
12月、2022年もあと一か月を切りました。
最高の一年を締めくくられるよう、全力で走り切ります。

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