【新曲】木曜日の夕方

あなたと私のそれぞれの生活。
夕方の街に散らばる、人の数だけの物語。

https://www.nicovideo.jp/watch/sm41942210

新曲です！
ボカコレに参加しています。

21日まで、再生したりコメント、いいね、マイリスト登録などの反応をしていただけると、私の曲がさらに聴かれる可能性が増えます。もし良かったら反応してみてください！
（もちろん22日以降の反応もうれしいです！）

制作にあたって

だんだんと暖かくなってきましたね。今回の曲はまだ寒い2月に制作していたものです。

曲のテーマの元になっているのは、詩のTwitterアカウントのヘッダーにしていたひとつの散文詩。

Twitterヘッダーの詩

それぞれの生活。他人の生活は紛れもなく存在するはずだけど、それを見る機会はない。電車の窓からは沢山の家が見えて、きっとそれぞれ食卓があり、お風呂場があり、寝室があり、生活が回っているはずで、でもそれはもしかしたら全て嘘で、私の長い夢であり、死は目覚めることなのかもしれなくて、そうじゃないよって思いたくて誰かの形を確認したくなってしまう。ねえ、

藍染あかり

これはいつか音楽にしよう、とずっと思っていました。かたちにできて良かった。

楽曲は、当初ボカコレに参加予定ではなかったのもあって、noteにも途中経過を投稿しています。
テレッテレー！創作DAYの日に作っていたものです。

ピアノとドラムとストリングスとウワモノ。

ストリングスのミックスがイメージ通りにできたと思います。長年こういう、ストリングスが迫ってきたり下がったりする編曲がやりたかったのですが、出来上がってみるとなんか違うな、を繰り返していたのです。今回上手くいって嬉しいです。とはいえ今後また現状に満足しなくなるかもしれませんが。

ボーカルはFeng Yiさんです。Synthesizer Vの打ち込みです。
どんなボーカルのイメージにするか迷ったのですが、あまり強く感情を入れずに、ぽつぽつと語るような歌い方にしました。
Feng Yiの声は本当にお気に入り。

しかしFeng Yiはおいしい音域がなかなかに狭くて、音域の設定が難しいですね。生身の歌手に歌ってもらうときと同じくらい難しくて迷いました。

そうそう、他の方の作ったFeng Yiの動画でジブリのカバーがあって、それを最近良く聴いていたのでちょっと影響を受けています。

動画は今回、電車からの景色をループアニメーションにするのがやってみたくて！

近景、中景、遠景と、絵が過ぎ去る速度が違うのは3DCGだからできる表現です。電車からの景色らしさが出たのではないでしょうか！

ループする絵の素材の用意はやったことがあるのですんなりいきましたが、3DCGでループするように座標の計算をするのが複雑で、苦戦しました。計算が合わなくてかなり焦りました。最終的に、計算しやすいよう絵を2倍サイズに出力しなおして無事突破。

それから今回新たに取り入れたのは、立体影絵を電車の中と外と、重ね合わせる技法。発光するオブジェクトを使っています。前作の「大人の冬の日」でやってみた経験を応用しました。
しかしどうしても発光オブジェクトは出力に時間がかかりますね。今回もよくがんばったね、パソコンちゃん……。電車車内のシーンは出力に24時間以上かかりました。

アニメーションをつけたあと、動くのを見る瞬間が本当に楽しいです。ループが完成したときには思わず声が出ました。
これは動いているのをぜひ動画で見てほしいです！

動画の色味は実際に見に行った夕陽が沈む風景を参考にしています。制作中、休日に偶然晴れていて時間があったので。

動画、本当はもっとあっさり作ろうと思っていたのですが、気づけば結構凝ったものになっていました。動画だけで2週間以上かかっています。大変でしたがやってよかったです。音楽はリメイクしたりするけれど、動画は作り直すことがほぼありませんから、今作らなければ一生作る機会がなくなってしまうのですよね。

今回はスケジュールがギリギリになってしまったのが反省……って、最近毎回スケジュールを反省している気がしますね、笑。今回は特にボカコレ1週間前が大騒ぎになりました。間に合ってよかった、危なかった！！

まあ、でも、スケジュールが乱れても元気に創作しているのだから、いいのかもしれません。それはそれで面白い時間だった、といつか思えれば、ね。

創作活動して、安心に暮らせる日々。いつまでもこの生活が続くことはないけれど、できるだけ長く、ずっと長く、幸福なまま、続いてほしいです。

健康診断で少し引っかかったり、芸能人の亡くなったニュースをSNSで見たり、あるいは災害の話を見聞きするときなど、毎日は無限に続くわけじゃないことを思い知らされます。

あと10年を10回も繰り返したら、今noteで記事を書いている人たちもきっとみんないなくなってしまうんですよね。

それでも。

あなたもお元気で。
どうかできるだけ長く。

日々の中、思い出したらまた私の作る歌を聴きにきてください。

前作はこちら

前回の音楽と動画は「大人の冬の日」です。

ネタ曲投稿祭に合わせて作りました。
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