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【詩】 雪国

今、奮い立て。
ファインダー越しにしか知らなかった世界
(行きずりに、抱いて。)

やわらかい紫外線に歓喜されながら、
うつつをみつけた。

 淡いだけの美しい
 高架下の風景は
 年代のあらわれない岐路の上、
 半裸になって踊る
 (虫かごの喘ぎしかしらない。)

ああ、奮い立て。

わたしたちの半端なため息と軽快は、
こころ麗らかに
(すべって。)

 その雪山へひっそりと、
 歩いてゆきたいだけなのだろう?

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