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最近2択をよく外す。
私はものすごく焦っている。

朝の6時。久しぶりに早起きをした朝に、大雨と強風をもたらす雨雲が通り過ぎる時、嵐が明けることを知らせるかのように鳴き出す鳥の鳴き声を、素敵だと思えること。

時が動き出す。それは「若さ」が永遠ではないことを知ったとき。
人生はたしかに長いけど、自由に動ける時間は実に少ないことを知ったとき、
終わりなんてないふりをしている時計が動いていることを知る。

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今日も朝から焦っている。朝は素直に寝ていたいのに。社会はとても自由だけどどこか寂しい。社会人は自分で今日の夜ごはんと生きる言い訳を決められる。けど、でも、決めたところで別に絶対という訳でもない。うまく言葉にできないけど、独りなんだと思う。独りは寂しい。失恋したときの人のようにきっと美しく強い。

朝7時15分。嵐も何もなかったかのように風が心地よく部屋に吹き込む。と思っていたら、自分で扇風機の電源ボタンをまるで息をするように押したことをすっかりと忘れていた。私はイヤホンで音楽を聴くことを選んだ。

2つの選択肢があったとき、合っていると思う方が、いつもあるように思う。それがいつも楽な方とは知らないけど。でもそれが心とは反対を向いている。はじめて葛藤をする。人間としての活動がはじまる。きっと外の音を聴く方が正解だと思う。けど、私はイヤホンで音楽を聴くことを選んだ。私はたった今、人間をしているのだと思う。根拠は大人たちが全員口を揃えて、人生はーと言うからだ。

と書いている自分にキモさすら覚える。
7時40分。そろそろ職場に向かう。もうすぐ1人ではなくなる。

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最近選択をよく外す。第3反抗期。ご迷惑をおかけしています。
私は正々堂々足掻いて苦しんでやるよ。という気持ちでいっぱいだ。
どう生きる。と今日も雑に終わることにする。








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