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二拠点生活と仕事

娘家族の住む四国と、自宅のある関東を行ったりきたりする二拠点生活も4月で2年目に入った。
1年目は仕事をしないと決めて、その自由さを満喫したが、月に一週間から10日、四国に行って、残りは全くの自由という生活も少し物足りない感じがしてきた。

今年の初めに、2023年はこんなふうに暮らしたいなあと思った目標がある。
・自然の中で暮らす
・一つのことをゆっくりと考える
・誰かを助けることをする
・朝型生活
・人から干渉されすぎない
・3人の娘が困っている時に助ける
・せかされない
・読む、書く、作る
・記録する
・整理すること、整理された状態
・生活の工夫を考える
・思ったことをすぐに着手する
・暮らしのシステムを作る
一言で言うと、「自由に暮らしたい」笑笑

自由さを1番大切に思っていたので、仕事をするのはちょっと無理だなと諦めていた。

ところが、「予算の関係で月に8日間だけ勤務できる保健師を雇いたい」という求人があった。ある程度、自分の休み(四国に行く日や、母の通院同行の日など)も自由にとれそう。
しかも、2年前まで働いていた職場の別の部署で、前の部署の人達が異動して出来た新しいチームなので、人や場所には馴染みがあり、家からもすぐ近く。
こんな好条件の仕事は他にはない!
どうなるなわからないけど、やってみよう!
採用試験を受け、4月から働くことになった。

働いてみて、1番の感想は「働くのは楽しい!」
私の仕事は、高齢の方が生涯元気で過ごせるために、「地域への働きかけ」と「ハイリスクの方たちへの個別の働きかけ」の2種類のアプローチ方法を考え、実践する事である。
大学を出てからずっと、子どもや障害のある方を対象に働いてきたので、高齢者の方のことはしたことがなく、不安も大きかった。
しかし、実際に仕事が始まって、これまでの様々なデータや、先進都市の事例を読み、どのようなアプローチをすればいいのかを考えるのはとても楽しかった。実践が始まって、対象の方と会って話を聞いて、困っておられることを一緒に考えることも楽しくて、仕事のある日は1日があっという間に終わった。

今回の仕事をしていて、「課題となるものを分析して、解決方法を考え、課題解決に向けてみんなで実践していく」というプロセスが自分はとても好きなのだということに、初めて気がついた。
振り返ってみると、これまでしてきた仕事(ソーシャルワーカーや保健師)や市民活動(障害児子育て支援の団体を作って活動していた)も全てこのプロセスを実感出来る活動だったのだ。ソーシャルワーカーや保健師の仕事を選んだ理由が今になってやっとわかった笑

毎月の生活はこんな風に決まる。
①娘の夫の出張の日程が決まると、それに合わせて四国に行く日を決め、飛行機の予約をとる。
②空いている日を上司に伝えて、出勤する日を決める。
③何も予定のない日が10日ぐらいあるので、定年前からしたかった記録の整理(我が家の年表作り、紙に記録しているもののnotionへの移行)や、たくさんある布で服を作る事や、見たいと思った映画を見に行く。月に2回は図書館に行って、本も思う存分読む。
④娘たちや母、夫に何かある時には、すぐに駆けつける。
⑤疲れた時には無理をせず、さなぎになってひたすら家で休む(定年前までは、自分の体調不良に気がつくのが遅くて、起き上がることが出来なくなることがあったが、そこまで体調を崩すこともなくなった)

短期集中型で飽きっぽい私には、この生活リズムがあっていて、毎日ワクワクしながら目が覚めるようになった。

次女、三女が引越しをした時も、どちらも時間をかけて手伝うことが出来た。
三女が引越した家は、セルフリフォームをすることで安く借りられることになったので、娘と一緒にクロスを貼ったり、造り付けの家具の金具をつけたり大工さんの真似事も出来てとても楽しかった。
娘達が困って連絡してきた時にすぐに動けるので、フルタイムで働いていた時に感じていた「子どもが大変な時なのに手伝ってやれない」というストレスからも解放された。

月に8日だけの仕事なので、収入は多くはないが、それでも夫の年金と合わせるとなんとか貯金を崩さずに生活できるようになって、精神的にも楽になった。

二拠点生活では働くことは難しいだろうなーと半ば諦めていたのに、思いがけないことで仕事に就くことができた。
人生、何が起こるか本当にわからない。

働くことで得られたドキドキと自由をしばらくは感じ続けることができればと思う。


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