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梅が咲く

そのさきへ
目を挙げることは こわくて
ただ 今をつづけることだけを願い
それでも 動き出すときは 廻ってきたと
鼓舞してみたり。

扉を開けた世界は 自由に呼吸をすることができて
どこまでも 行ける気がしたんだよ。
言葉の ひとつ ひとつを選んで
伝えるたびに 世界につながれたから。

少し春に近づいて
かき氷を食べてみたり
そして まだ残る寒さに震えてみたり
今までとは違った言葉を 使いたい、と願う。

明ける朝の つづきゆく日の そのこわさを 
私は 忘れない。
この世界の 明るさを 温もりを
私は 忘れない。

誰もの記憶から消えてしまった 時のかたちを
私の中に継いで
時を廻していく。

さあ、明日は月曜日だ

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