消えていく
時が流れ 確実につかんでいたと思っていたものが 手を離れゆく
ただ ただ それを眺め
私は どうすることもできない
見ていた風景を忘れられなくて
描こうとするのに
そこへは もう 行けない
失ったものに さよならをして
あなたと 手をつなごうとする
その温かさに 取り戻し
私 今 この世界に いる
何処へも 行かないで
体温の伝わる手先から
あなたを 感じられるように
どうしても 逃げられないの
解けない呪文は
あなたといるなら こわくない
だから ここで もう少し
あなたと いさせて