見出し画像

呼び鈴を鳴らす

その先へ。
笑顔の向こうへ。
いつか見た日のあなたを留めて
私は目を挙げる。

どうしても聞きたかったから。
電話の声は聞こえなかったけれど
私の祈りは届いたかな。

陽の下で、もう1度見ることは叶わない。
消えてしまった微笑みを手に入れたいけれど。
あなたは先へ行ってしまって
走っても 走っても 追いつけない。

それを忘れないから。
涼やかな部屋であなたを待つ。

だから、記憶して
あなたのこころの奥深くに。

ただ1回、あなたに会いたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?