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ストールを巻いてタラップを降りる

少し あなたの目を見させて
何も始まらない
ただ待ち 過ぎていく

香りが通り過ぎ 思い出す
そんなのずるいよ
遠くから 私を 思うと言って

でも こんなところまで 来てしまった
ただ ただ 繰りかえす

それは 波の音
走っていく 車のテールランプ
それは カメラをのぞいて 見上げたホテルのイルミネーション

振り向き 確かめ
あなたと 手をつなぐ

風景も見えないくらい
あなたの声も 聞こえないくらい
何処までも 廻りゆく 季節を
何も 忘れない

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