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掻き分けて掻き分けて、見つけたい答え。4/10

紙にいくら自分の気持ちを書いても、自分はどんどん遠くにいく。自分で書いた気持ちでさえも、自分じゃない気がしてくる。目の前に広がる白いノートに綴った思いは誰かのつまらない話に見えてきた。何時間もかけて書いた紙を、手で捻り潰して部屋に投げ捨てた。

そんなに考えなくてもいいじゃん、もうやめなよ、意味ないんだし、バカして忘れなよって言われる…。そんな人を睨み続けた。僕は答えを知りたいんだ。貼り付けた笑顔と上っ面を言ってる、あんた達みたいになりたくないんだよ。大人とか普通とか社会とか。そんな言葉で自分をかき消していく。大人ってもっとカッコいいと思っていた。けど本心をうまく隠して、何かに溺れる。それがカッコいい大人…?……嘘であってほしい。僕は今日も探す。僕がカッコいいと思う大人を。