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地元民しか知らない宗像大社の秘密

2017年9月7日、宗像大社は「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」と称し、世界遺産に登録されました。

私は同じ宗像市に住む人間として誇らしげに思います。

まず他の都道府県や市町村に住む人が観光に来た時、上の写真のお宮にお詣りをして、お土産を買い、帰るのが普通だと思います。

しかし、宗像大社にはあまり知られていない上高宮である高宮祭場というものがあります。

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宗像大社のホームページには、高宮祭場の事を

「宗像三女神の降臨地と伝えられています。沖ノ島と並び我が国の祈りの原形を今に伝える全国でも数少ない古代祭場です」

と書いてあるのですが、ここは昭和三十年に復元された、謂わば 

レプリカの祭場 

なのです。

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祭場に向かって右手に木造の小屋があります。
そこにはおみくじなどがあります。
しかし、それだけの為にこの小屋をつくるとは思えません。

この小屋を通り抜けると、更に奥深くに続く道があります。

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つまり、地元民である私が伝えたかったことは、

この山が古墳だった

ということです。

1926年の発掘では、箱式石棺、変形文鏡、四乳獣文鏡、勾玉や碧玉製管玉、鉄剣や鉄斧などが出土しています。

この山頂は日本書紀にある天照大神と素戔嗚尊の誓約によって生まれた宗像三女神が天降った場であり、北九州の海人族、宗像氏が斎き奉った場の可能性が高いのです。

つまり高宮祭場の木造の小屋は、上高宮を人目から隠す為に置かれたものであり、その先には、宗像大社辺津宮に関わる人々にとって大切なものであり、観光客の好奇心から出来るだけ遠ざけたい、そして隠しておきたいものが眠っているからなのです。

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