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異議あり!弁護士になりたい夢を守る提案

「異議あり」
弁護人は検察側の主張を遮って、裁判官に主張します。
裁判官はこの異議を認めるのか却下するのか言います。

その前に、弁護人は人の話を遮るのはよくないと親から教わらなかったのでしょうか?

もし僕が裁判官だったら「弁護人は人の意見は最後まで聞きましょう。弁護士というのは、司法試験に受かればいいってもんではないのですよ」
と言うでしょう。

しかし「異議あり」と言いたい気持ちもわかります。
やはり法廷で「異議あり」というのは突然の言葉でインパクトがあり、注目も浴びます。
そういう理由で弁護士になったという人がいても僕はいいと思います。

ただ、そういう人たちには残念なお話があります。

実際には異議を言うことはあまりないということです。

テレビで見るようなドラマやゲームは、現実の裁判とはかなり異なります。実際には、異議を言うことはそんなに頻繁ではありませんし、大きな声で言うこともありません。
また、異議を言うだけで証人の嘘が暴かれるということもほとんどありません。
テレビやゲームは、視聴者やプレイヤーを楽しませるために、現実よりもドラマチックに描かれているのです。

これはショックですよね?
弁護士になっても「異議あり」と言えないのです。

法廷という高校野球で言えば甲子園のような神聖な場所で、どこで「異議あり」と言えるか前かがみになって、耳を立てて、神経を研ぎ澄まして、ここってところを逃さず、「異議あり」と大きな声で言う夢が…。

僕は思います。
弁護士になりたい子供たちの夢を壊してもいいのでしょうか?
右手を上に挙げる素振りをしている子供たちの行為を、大人の都合で無下にしていいのでしょうか?

僕はそんなことはできません。
真っすぐな瞳の子供たちに「本当は『異議あり』なんて言わないんだよ」なんて言えません。

じゃあどうするか?
「異議あり」と言うポイントを作ればいいのです。
弁護士が「異議あり」と言いやすいように裁判官がふってあげればいいのです。
「検察官はこんなこと言ってますけども、弁護側もこの意見でいいですね?」と。

そしたら弁護人は胸を張って「異議あり」と言えるのではないでしょうか?

弁護士といったら「異議あり」。
僕はこれは子供たちにとっては正義のフレーズだと思います。
これを言えることにすることで、弁護士の底上げにもなると思います。


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