見出し画像

号泣M1出場の瞬間動画を本人が解説してみた

ダウンタウンデラックスのポストの声の人、一人ごっつの大仏の声の人、そんな作家の倉本さんがやっているYouTube大喜利というYouTubeがあります。

そこで12年ぶりネタをやって、その足でM1出場となったわけです。その模様の動画がこちらです。

これはほんとに予定になくドラマチックな展開になっていますが、僕の心は複雑な心境でした。複雑ではありません。ハッキリとイヤでした。

なのでその僕の心を経過時間と共に解説しようと思います。

0,00 最初は島田さん一人出て、ネタをやりやすくする環境を作ってます。僕は裏にいて『島田さん、ネタをやりやすくする環境を作ってるわ』と思っています。

2,40 ネタが始まります。12年ぶりです。放送1時間くらい前に入って、2回くらい合わせだけです。違和感なく出来ますね。まあこの時は、この一回だけだと思っているので、気負いなくやってます。4分くらいやってます。本当はちゃちゃっとやるくらいの1~2分にしようとしたら、倉本さんがネタ見たなと思う程度やってくれと言われました。『本格的にやるのか』と思いました。

7,44 ネタが終わり、倉本さんが「ようできてるで」とネタを褒めてくれてます。僕らを持ち上げてくれてます。もうこの時点でM1に出させる前フリをしてると思われます。そして。

7,55 突如、倉本さんの「行けんちゃう?」ここから様子が変わってきます。僕は『この人何言ってんだろ』と思っています。

8,00 ついに「あのさ~」と倉本さんが芝居口調で言い出します。手をあごに置いて。探偵のように。非常にムカつきます。

8,02 M1が、コロナだけど今年もやると言います。この一言で僕は嫌な予感がしてます。M1出場資格の話に入ります。僕らの時は出場資格は10年。

8,13 倉本さんが「今、15年なってんねん」ここで僕は悟ります。『この人、誘ってる。僕を誘ってる』と思います。

8,28 倉本さんが「だから(号泣はM1に出る)権利あんねん」この時僕はどうやってこの話を無しにしようか考えてます。しかし、僕の思いとは裏腹に、周りのスタッフの人達からM1に出ろ空気に徐々に変わってきます。

8,41 そして倉本さんが「今年も出たらええねん」と。僕は『お前何言ってんだ、言うなよ』と思いました。自然と周りから拍手が起こります。『ヤバイ』と思いました。

9,16 島田さんが「一個もしゃべってないですけど」と僕に振ります。僕はその前までずっと考えてました。『このままだと出ることになっちゃう。何とかしないと』と。そして言います。

9,20 赤岡「いやーどうかなーというところだよなー」と遠回しに出ませんと言います。しかし、みんな僕の意見には耳を傾けません。

9,32 島田さんが「僕はいいんです、どっちでも」僕は『こいつ出る気ある』と思いました。『こいつも向こう側の人間だ』と思いました。

9,50 僕は「じゃんけんで決めようか」と言います。この時、僕はなぜじゃんけんと言ったのか?

あの雰囲気ではっきり断ることはできません。だから自らNOと言う選択肢はありません。なので、しょうがないねのNOにするしかないと思ったのです。それを可能にするのがじゃんけんなのです。

じゃんけんでM1に出ることになったら僕も腹くくって出るしかありません。でも出なくていい確率も50%です。それに賭けました。50%の確率でNOと言わなくても断れる。これはYESとしか言えない空気の中で、最大のNOと言える方法でした。

しかし、しかしです。

10,09 倉本さんが「じゃんけんで勝った方が出るか出ないか言うたらええ」と。この一言で僕は終わりました。

これは言う人が出るか出ないか決めるのです。僕がやりたかったのはじゃんけんで出るか出ないか決めたかったのです。しかしこの倉本さんが言ってるのは結局僕か島田さんが決めるのです。運で決めるのではないのです。

先程も言ったようにNOと言える空気ではないのです。従ってもうYESしか言えないのです。これはYESと言う人を決めるじゃんけんなのです。

ここから、うえちゃんも含めみんなでこの方法に仕向けるようにしゃべります。それは漫才の後半のたたみかけのように。これで完全に終了です。そして無意味なじゃんけんがスタートします。

10,52 倉本さんが「じゃんけんっていうアイディア出したわけだから」と僕に言います。『これは僕の思ってるじゃんけんではない』『お前が意味をすりかえたんだ』と思いました。

11,04 島田さんがじゃんけんで勝ちます。どうでもいいです。YESなんだから。

このあとみなさんにとっては感動のM1出場宣言になります。

僕は倉本さんを恨みました。わかっていただけたでしょうか?だから僕はM1に出るのイヤだイヤだと言ってきたわけです。

そしてM1に出ました。出てみて最後に思ったことは前noteにも書いた通りで、M1に出てよかったということでした。

なので結果的に、悔しいですが、倉本さんには大感謝です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?