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関心の高さとリスク許容度は比例する

関心の高さとリスク許容度は比例するのでは?とふと思ったので、提唱してみます。

ネタバレしてから映画を観る若者

20代の5割以上が映画などを視聴する前に、あえてネタバレを見たことがあるといいます(SEEDATAの調査)

なぜ20代はネタバレを確認するのでしょうか。それは「失敗しないこと」が重視されるからのようです。映画鑑賞時間の2時間をできるだけ無駄にしたくない。自分にとって、嫌なものを観たくない。感情を無駄に揺さぶられたくない。ネタバレを確認すればある程度、どんな映画かは想像がつきます。バッドエンドを嫌う人も多く、ハッピーエンドかどうかを確かめて映画を観るようです。

もちろんこれは若い人全員の行動ではありませんが、そういった人たちがいることは事実。

映画好きにとって、映画鑑賞前のネタバレは「信じられない」行為でしょう。僕も信じられません。

充実した福利厚生を求める若者

最近の若い人は就職する会社を選ぶ基準に「福利厚生」や「残業の少なさ」を最も重視するという話を聞きました。1日の労働時間は極力短く、休みがちゃんと取れ、有給は確実に消化でき、安心して育児休暇が取れる会社が良いらしいのです。

もちろんそれは大事なことです。しかし僕の就活時は「仕事の面白さ」や「スキルアップできるか」を最も重視していました。僕の周りもそうだったように思います。世代差を感じますね。

Google口コミを異様に信じる僕

僕は店選びをする時に「Googleの口コミ」をかなり重視します。できれば点数が4.0以上の店に入りたい。少なくても3.8以上。もし飲み会で友人から3.5以下の店を提案された場合、変更を頼むこともあります。3.5以下は経験上、ガッカリすることが多く、4.0以上の店は満足度が高い。これは僕の経験則です。

なぜ僕はGoogleの口コミを異様に信じるのか。それは「店選びを失敗したくない」からです。

僕はグルメな人と比べて、「食」への関心が人よりは低いと思います。ご飯を食べなくても生きていけるのなら、食べなくてもいい。(と言ったらグルメな人に驚かれます)

食に感しては冒険はしたくありません。無難に満足できる店を選びたい。「4/5の確率でガッカリ店、1/5の確率で大成功店」よりは、「5/5である程度の満足店」の方を選びます。

Google口コミと評判を当てにしない旅

僕は旅行が趣味ですが、Google口コミの数値は当てにしません。気になるスポットが点数3.0以下で散々な評価が書かれていても、僕が「面白そう」と思ったら行きます。その結果、ガッカリすることも多くあります。ガッカリすることも多いけれど、その中でたまに「ホームラン」級の喜びがあります。ガッカリするリスクを背負いながらも突き進んだ先に、極上の喜びを感じられる瞬間がたまらないですね。

例えば、「5/5である程度の満足スポット」よりも、「4/5の確率でガッカリスポット、1/5の確率で大成功スポット」の方を選びます。

あれ?……これはさっきの話と逆では?

これってリスク許容度では?

この二つの反対する事象が頭に浮かび、差に気づきました。これってリスク許容度では?リスク許容度とは、リスクをどれだけ許せるか、リスクをどれだけ取れるかどうかです。

僕は「食」と「旅行」で真逆の行動をしています。「食」は失敗したくないと思っています。「旅行」は失敗してもいいと思っています。

対象への関心の強さは、

《 食 < 旅行 》

です。これで気づきました。「関心の高さとリスク許容度は比例する」のではないか、と。

関心の高いものごとほど、失敗に対して怖くない。失敗に対しておおらかになるのではないか、と。

僕は旅行に関心が高いので、失敗してもいい。リスク許容度が高いといえます。僕は本が好きなので、読書に対しても周りの評判を知りつつも、自分の関心に従って本を読みます。一方、食は関心が低いのでお店選びに失敗したくない。できるだけ無難なお店を選びたい。

そうなると冒頭に書いた若者の行動も合点が行きます。

ネタバレをしてから映画に行く若者は映画への関心が低いんだと思います。だから失敗したくない。

福利厚生や残業の少なさを重視する若者は仕事への関心が低いんだと思います。どこの職場で働いても仕事の面白さは変わらないと思っているので、できるだけ働く時間は短くしたい。

例えばよく話題になる婚活に関しても、恋愛経験の低い人のほうが「年収は高くて、安定した職業で…」と失敗したくない気持ちの方が強いのではないでしょうか。一方、恋愛経験の多い人の方がそういうスペックよりも別の面を重視しそうです。

関心の高いものは自分なりの尺度もある

同時に、関心の高いものごとには、自分なりの尺度があるんだと思います。僕は旅行、読書に関しては自分なりの「面白さ」がわかっているので、口コミ評価や他人の評価はあまり当てにしません。最終的には自分の判断で決めます。

一方、食に関しては、自分なりの尺度が乏しい人間です。自分の勘だけで、店選びができる自信がありません。Google口コミをじっくり読み込んだり、知人の評価を聞きます。

「店構え(店の外見)を見ただけど、味がわかる」と豪語する人がいます。僕にはそれができないので、すごいなーと思っています。

関心の高さとリスク許容度は比例する

「関心の高さとリスク許容度は比例する」という概念を提唱してみました。

関心の高いジャンルは「失敗してもいい。たまに大当たりがあるから」と思ってないでしょうか。関心の低いジャンルは「失敗したくない。無難でいい」と思ってないでしょうか。

みなさんはどうでしょうか。関心の高さとリスク許容度を思い浮かべてみてください。

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