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聴き心地の良い歌詞を書くために考えていること

歌詞を考えるのって意外と難しいですよね。
表現したいことを上手く書き出せているかはもちろんのこと、聴き心地の良い曲になっているのかというのも重要な視点だったりします。

この「聴き心地」というのをできるだけ良くしたいときに、どんなことを考えているのかを書いてみました。

どんなことを意識しているか

1番と2番で同じフレーズを登場させる

定番のやり方としてはこれでしょうか。
参考として自作曲から抜粋したのがこれです。

・1番サビ
貴方が眠るときの息遣いが
忘れられないよ 熱だけが残る

・2番サビ
貴方と二人で歩む約束が
叶えられないよ 夢だけが残る

愛を食べて生きていた / monaka
https://vvave.app/tracks/clw0lza600004g6znak5bnlms

これはサビの前半部分なのですが、「貴方」「~られないよ」「~だけが残る」と歌詞の4~5割程度に似たようなフレーズを登場させることで聴き心地に統一感を持たせています。
統一感を持たせることで、サビに対する印象も残りやすいと思うので、このあたりは意識することが多いです。

音を伸ばすとき「あ段」「え段」を使う

歌っているときの気持ち良さというのを考えると、口を開きやすい「あ段」「え段」の音を最後に持ってきた方が良いのかもと考えています。
聴き心地という意味でも、口を開いて歌う音の方が抜け感が良い気がしているので、必ずそうしているわけではないのですが、サビ前で伸ばすとき等、できるだけ意識しています。

メロディラインと単語のイントネーションを合わせる

メロディラインが上がるときは、同じく単語のイントネーションが上がる単語を使うといったことを、できるだけ意識するようにしています。
例えば「大好き」であれば↑(だい)↓(すき)というイントネーションになりますので、メロディの動きも上下になっているところに合わせたほうが聴き心地が良くなります。
これは全てを合わせるのは難しいですが、イントネーションが理由で違和感を覚えているときは別の単語にするか、あるいはメロディを修正するといったことをしています。

あとがき

歌詞を書くときは聴き心地だけを意識するわけではないので、全てを守っているわけではないですし、これに沿っていないからといって良くない歌詞になるわけでもないです。
むしろ表現方法の一つとして決まったフォーマットやテクニックに囚われないほうが良いことも多々ありますので(そこが奥深くもある)、そのあたりのバランスを考えながらにはなります。
ただ、やっぱり「聴き心地」の良さも追及していきたいので、これからも歌詞を書いてくときには色々なことを試しながら、より良い歌詞を目指したいなと思います。

ちなみに、私はいままでに作った曲は「VVAVE」というサービスに投稿していますので、良かったら聴いてみてください。
(最新曲は以下のリンクになります)


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