粗さゲームズ10本目:悪人に天誅!

毎月遊べる新作ゲーム

昔、ゲーム雑誌に付録ディスクを付けて売ることが流行っていた時期があった。私がいつも購入していたのは電撃プレイステーションだ。特典ディスクにはゲームの体験版の他、オリジナルコンテンツのクイズゲームとかが入っていて、ちょっとした新作を買ったかのような満足感を得ていた。体験版を遊んで購入を決めたゲームは多かった。アーマードコアとか、リンダキューブアゲインとか……そして体験版をプレイしてすぐに購入を決めたゲームが、立体忍者活劇・天誅(アクワイア製)である。

忍者はつらいよ

このゲームは忍者の力丸か、くのいちの彩女のどちらかを選択し、主君から任務を受けて戦う3Dアクションゲームである。魅力はもちろんかっこいい忍者アクション。背後からこっそりと近づいて攻撃ボタンを押せば、敵をズバッと一撃で倒せる(忍殺というらしい)。当然忍者らしくアイテムも豊富だ。手裏剣や五色米やマキビシといった忍者らしい道具の他、地雷とか寿司なんてアイテムもあった。これらのアイテムと、忍術を駆使して任務を果たすのだ。早速第一ステージ、越後屋をしばきに行くことにしよう。

使用キャラはくのいち彩女を選択しよう。標的は悪徳商人の越後屋徳兵衛。高利貸しを働き、人々の命の金を吸い取る外道である。普通のアクションゲームみたいに真正面から攻めたりはしない(やろうと思えばできる)。投げ縄を使って堀を越え、壁を越えて屋敷内へ潜入する。

屋敷内には警備兵がうろうろしている。もちろん真正面から戦うこともできるが、ここは忍者らしく忍殺を……おお、忍者刀でグサッと突き刺して一撃で倒した。必要最小限の動きで敵を倒す姿はかっこいい! 遠くの敵には手裏剣を投げる。何発か当てれば倒すことが出来る。警戒ルートが決まっている敵は地雷で倒すのだ。もちろん敵をすべて無視するプレイも可能だ。

絵に描いたような越後屋

で、越後屋の部屋に入り込むと……女にセクハラ行為をしていた。彩女が啖呵を切ると出会え出会え~! この典型的な悪党ぶり、ニヤリとしてしまいますね。そして用心棒登場、バトルに突入するのだが……

「よ、弱い……」

設定を調べると多くの道場をつぶして師匠まで手に掛けた凄腕らしいんだけど……パターンをきちんと掴んで接近し、斬りまくれば大して苦労もせずに倒せるのである。まあ、一面のボスだし……

そして逃げた越後屋を金蔵で成敗してステージクリア。彩女のセリフも小気味よい。まさに闇の世界の女って感じで魅力的である。

この後のステージも面白いギミックや敵キャラが満載で、初代PSのゲームの中では完成度が段違いで高いのだ。今遊ぶとちょっと操作性に難があるかもしれないが、忍者を操作してアクション出来るゲームは意外と少ないし、ぜひともおススメのアクションゲームである。ぜひとも遊んでみてほしい。

しかし、こういうゲームこそPS5のような高性能ゲーム機のスペックを生かせるタイプのゲームだと思うのだが、続編は出ないのかな?

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