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【0才のおすすめ絵本。】vol.8

0才の赤ちゃんを育てる母がおすすめする絵本のはなし。
絵本が赤ちゃんにとって、親しみのある友達になりますように。 

今回はましませつこさんの特集記事です。

恥ずかしながら、こどもを持つまでましませつこさんを存じ上げず。
産後、0才でも楽しめる絵本を探していて出会った時は、こんなに赤ちゃんが喜ぶんだ!と感激しました。

2冊ご紹介します。

すごいね じょうずだね

文:大川久乃
絵:ましませつこ

赤ちゃんは生後半年頃になると、ただの赤い丸や、青の四角より目と口がある絵に反応する印象です。
鏡のなかのママや自分の顔をみて、にこにこする頃ですね。

ましまさんの絵本には、たくさん動物が出てきます。
目と口があって、反応がいいです。
でも動物を見せるだけなら、写真でもスマホでもいいし、他の作家さんの絵本でもいいと思いますよね。

では、なぜましまさんの絵本がいいのかというと、

・背景がなく、動物が目立つように描かれていること
・必ずこどもも登場すること

の2点があげられます。

こちらはこの絵本の中の1ページです。

 見事にあしかとボールのみで、それ以外のものは一切描かれていません。
ここがすごいところです。

大人はつい、本物を見せたくなったり、情報が多いほうが楽しめると思ってしまいがちです。

でも、水族館のショーに連れていっても、赤ちゃんは周りのお客さんの様子に気をとられ、じっくりあしかをみてくれないでしょう。
絵本に水族館の飼育員さんや、プールなど描写がこまかく描かれていても、赤ちゃんにはどこをみたらいいかがまだうまくわかりません。

ましまさんは、赤ちゃん目線で、赤ちゃんが楽しめるように全てを削ぎとっているように感じます。

絵本で先に知り、楽しむことで、実際に写真や水族館であしかを見たとき、より喜んでくれるのではないかなと期待しています。

大人だってテレビや雑誌で見たことあったものと本物に出会えた時は、何も知らなかったものより感動しますものね。

おいしいよ

文:かんざわとしこ
絵:ましませつこ

2冊目です。
こちらも表紙の牛もそうですし、下の画像のライオンも、動物以外の不要な情報は一切描かれていません。

先ほど、ましまさんの絵本にはこどもも登場すると述べました。
こちらの絵本でいうと、こんな感じです。

うちの子はこの絵の中で、まず最初にこどもを指差します。
そしてにこにこ笑います。
まだお話ができないので、本当のところはよくわかりませんが、自分かお友だちだと思っているようです。

絵本に知らないものがたくさん出てくるなかで、知っている子が出てくる。
そうすると、一気に自分の世界になるようです。

外の世界と自分の世界が絵本の中では1つになっている。
それは楽しいことですよね。


実は、以前【0才のおすすめ絵本。】vol.3で紹介した「ととけっこう よがあけた」もましませつこさんが絵を書かれています。
興味のあるかたはそちらもどうぞ。

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