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舞台から落ちて骨折入院しても最高のことが起こってる⑤

12月11日(土)
午前2時2分に目覚める。良く眠ったなー昨日はリハビリがんばったし、申告のための計算もやったからか、寝落ちするように寝た。
ふと、スマホを開き、公演近づいてから見る回数が減ったSNSの投稿を……

と、ここまで書いて寝た笑
6時前にトイレ介助をお願いする。移動する時にすごく集中していると感じる。重心の掛け方、手や足をつく順番、左足は必ず浮かせて……など。それで痛みなく移動が成功するとうれしい。これを何度も繰り返すってかなり何かの鍛錬になっているんじゃないかな。うん、何かの。
もはや、落下したことやケガしたことに何のネガティブな感情もない、というのが正直なところで。たまに湧く罪悪感や先への不安も「あーこれがエゴってやつかー」と観察したりしている。だって、しょうがないじゃないか、という実感の方が強い。何のために起きてるんだろう。この後どうなるんだろう(ワクワク)。
昔からあったこの観察目線の感覚。感情が、なんだか人と違ってた。ペースとかタイミングとかズレるから周りを見て必死に学んだ。どう反応していいかわからない、という場面だらけだったけど、少しずつ「そういう時はこう思うのが正解なのか」みたいに学習して身につけてきた。それは人間らしい感覚や人の心を理解してこの地球でやつていくには必要なことだったんだと思うし、練習のおかげで今はまあおかしくない反応はできてると思う。だけど素に戻ると、なんていうかトラブル、ハプニング系のことに強いというか妙に冷静なところがあって。救急搬送されたのは初めてだけど、救急車呼んだことは何回かあるし普通にできる。映画見て人と泣くタイミングがめっちゃ違うことがあって、よく「そこで泣く?」と言われるのももう慣れた。
で、スピリチュアルやり始めてからとても繊細で感情豊かな人たちにたくさん出会って、すごくホッとした。あーわたしの感覚のままでいいんだ。スピリチュアル側の方が自然ですぐに帰りたくなっちゃってたって仕組みも納得できた。
50歳を過ぎて、永遠に地球にいられるわけじゃないと感じるようになってから、人間のうちにできる人間らしいことをやろうと本気で思うようになった。
今年働き始めてからは、学習したこと、できる能力を使いまくって、通訳も通訳者養成も演劇も全部、フル回転にした。そしたらなんか、舞台から落ちた。ストップがかかったみたいだった。やり過ぎたのかなって後悔した時もあったけど、いや、そうではなくて、やり尽くしたから止まれたんじゃないかなって。
ケガしてなければ、公演後も毎日仕事入れてたし、体もつんかなぁ?って正直思ってた。もたんかったね笑。そしてガッツリ休暇。仕事はオールキャンセル。
内観時間をしっかり取ろう。外に向き過ぎたら内に篭る。バランス取ろう。流れのままに、何もしない、をしよう。

リハビリ 
今日は先生が変わった。PTの方って好きだな。論理的なところ、安心を体感させてくれるところ。土日はリハビリ室ではなく、フロアでのリハビリだった。廊下を松葉杖で歩く。最初の一歩が一番戸惑うけど、慣れてくるとスイスイ行ける。力の入れ具合がわかってきた。「脇が少し甘いからグラつくね。脇を締めると手で下にグッと押せるし、安定するよ」その言葉通りにやると一瞬で直る。「ほんまや!」って感じ。今日は3段の階段をゆっくり昇る。2往復して、終わろうかと言われたので、もう一回やらせてくださいってやった。体に染み込ませる。重心が定まり、バランスが取れてピタッとハマった時とても気持ちいい。片足立ちと腕の力は活かせそう。30分で汗ばむくらいのリハビリ。スピード感はまさに牡牛座。射手座がイラッとしてるけど、年齢期を活かそう。ここからまた、新たに始まるのだから。

お休みします 
仕事や手話講座、演劇も含め、全部12月いっぱい休むことにした。代わりがいる幸せと感謝。自分でなければという執着を手放すのにはちょっと時間がかかった。やまちゃんにLINEで励まされつつ、ほとんどの連絡を終えた。本当に大転換期が来ているのだろうと思う。
誰かのために役立つことゼロでも生きてていいし価値がある。仁さんやいろんな人が言うのを聞いてきたけど、やっと腑に落ちてきている。体験をジャッジしない。全部感じる。モヤモヤも寂しさも。

映画 
午前中のリハビリが終わったら、月曜日の朝まではフリー!なはず。12月いっぱいお休みを決めたからには、「やらなきゃ探し」をやめて、自分でいる。怠ける。体第一。
てことで映画を1本半見た。「空気人形」はやや入り込めず30分くらいで止めて、「夢売るふたり」。
昨日は「楽園」。こっちは写真の師匠が見たと言ってたのだけど。綾野剛に見入ってしまう。ヘビーな話だけど、みんな心のうちにある疑念や鬱屈した思いを表現してくれている。それでも生きていくことを伝えてくれる映画だった。
世界ろう映画祭のオンライン配信の申し込みがギリギリ間に合わずとても残念だった。
18日の東京03、25日のヒトミちゃんの演劇公演のライブ配信が目下の楽しみ。うちに篭るぞーー

リハビリ後には甘いもの 
昨日のリハビリ後に売店寄ってもらった時にレジ前にあったスニッカーズの小さいの買った。久しぶりに食べたらめっちゃ甘い(甘ジョッパイ)。今日はうーちゃんからのお見舞いのダックワーズ1個。うんまい。コーヒーほしい。

痛みがないって幸せ 
午前中リハビリ終わりからそのまま車椅子で過ごし、昼ごはんを食べ、トイレ介助を頼んでベットに戻る。ゆるゆる映画見て、またトイレのタイミングで車椅子に移りそのまま。起きてる時間が長くなるとやりたいことが増えてきて、ちょっと松葉杖練習もしたくなるが、先生に止められている。割と真面目だから、基本守る。でも、車椅子で室内移動ならOK出てるから、無意味にあちこち行ってみて「クララごっこ」してる。子どもみたいにワーイってなる。お風呂入りたいな。買い物したいな。着替えたいな。いろんな望みが出てくる。洗って干したパンツが乾いていたから、できるかな?と一人で履き替えてみた。成功。ついでにパジャマも上下着替えてみた。成功。あー気持ちいい。ウエットタオルで拭けるとこだけ体を拭いて、顔に化粧水をピタピタ。クロモジのスプレーをシュッシュッ。あー気持ちいい。こんなふうに小さなことから自分を大事にしてあげる。
夜のトイレ介助頼んだら来てくれた看護師さんが「うまくなったねー」と移動を褒めてくれて、「今日は痛くないから」って言ったら「今日はぬくとかったからねー」って懐かしい言葉。「他には何かしたいことない?」っていっぱい聞いてくれて、「また呼んでね」って優しくて、ほんとうれしい。ぬくぬくした気持ちで布団に入る。

書いてみる 
こんなにたくさん書けるとはびっくりだけど。「あきちゃんが欲しそうなもの持ってきて」のリクエストに応えてうーちゃんが持ってきてくれた本「あなたも作家になろう」のエクササイズを真面目にやってみたりする。なんでもいいって言われたら、なんでも書けるな。くだらないとか、恥ずかしいとかの抵抗はもうないかなー。書いてみる。出してみる。真面目に、やってみてる。

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演劇の公演中に舞台から落下。骨盤単純骨折で入院してから自宅療養する間に変容していくわたしの日記です。

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