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『夜と霧』 アウシュビッツ強制収容所に収容された精神科医の手記

おはようございます。

本日は出張で朝からドタバタしている狩野です。


昔から偉人伝とかが好きで、エジソンとかナイチンゲールの伝記とか偉人漫画を読み漁っていたのですが、その中でも「アンネの日記」は昔心を震わせたことを今でも覚えています。

最近であった友人に「夜と霧」を読んでみて!とお薦めしてもらって、読んでいたのですが軽く読める本ではなかった、、

簡単に本の概要を話してみようと思います。


著者のフランクルは精神科医。
ナチスに捉えられ、強制収容所へ。
収容所ではどんな小さな選択も生死を分けられることがある。
一番最初の選別では「夜」と「霧」に分けられ、夜を過ごせる人と毒ガス室で殺される人に分けられる。

最初はこんなひどいことはまさか起きないだろうという感情から、
次第に慣れてくると、周りで人が死んでも、自分が殴られても、感情がなくなってくる。
そして内面への逃避が始まる。
過酷な事態になって考えるのは、生きているか死んでいるかもわからない妻との幸せだったころのこと。
「愛は人が人として到達できる究極にして最高のものだ」と語っている。

二度の脱走を企てた時に、赤十字の人が来て解放。
しかしその時に脱走を企てたという事実から、後回しにされ現地に残ることに。しかし後に第一に輸送されていた人たちは別の収容所に輸送されていたことを知ることで物語は終わる。


戦争の弊害の中でも特にひどかったナチス政権。

平和に生きられる今、改めて考えさせられることはたくさんあります。


この本を読んでの学びは2つあります。

一つ目は、未来を信じる力は生死をも変えるということ。

クリスマス後に大量に死者が出たことを著者はこのように分析しています。
クリスマスが来たら何か変わるだろうと信じていたたくさんの人たちが、何も変わらない事実を知ったときに、信じられるものが何もなくなって、精神が尽き果てた。精神が果てると、肉体は一気に弱くなる。

見えない未来を信じる力は人の生死も変えるんだと教えてくれています。


二つ目は、どんな環境でも精神の自由だけは自分のものであるということ。

周りがどんな環境でも、自分の心の自由だけは誰にも奪えない。どんなに過酷な状況に居ても愛する家族のことを考えていれば満たされるし、逆に周りから幸せだと思われる環境にいたとしても自分の心が満たされていなければ人は幸せになれない。

平和な今、昔は生きていけるだけで幸せだった時代もあるけど、今は生きていることは当たり前になってしまっていますね。


戦争がない今の時代、私たちは挑戦することもできるし、毎日家で寝ることもできる。

ですが、今の時代に生まれてきたことの意味は、平和な土壌で伸び伸びチャレンジすることなのではないかと思っています。


命を奪われることもないし、餓死することもないことを、当たり前だと思わず、今日もチャレンジする人生にします!!





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