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生まれてから今まで一番美味しかったもの

夕食時、久々にお好み焼きだったので準備段階から家族がリビングをウロウロしていた。夕食前の時間帯、両親は仕事に出ていたり、妹が外食していたり、弟が塾に行っていたりと私以外の家族はかなり忙しい日々を送っている。いつもは食器の配膳や食事前の準備は私と母の仕事なのだが、今日は珍しく、妹と弟も準備を手伝っていた。

すると妹が
「生まれてから今まで一番美味しかったものってなに?」
と唐突な質問。私は即座にパートナーの作ったカレーと即答した。母は
「え〜人生でって言われると忘れた味がありそうだなあ。」
と少し困っている様子。この質問をした理由を妹に聞いてみると、インターンの選考課題で「今までで一番美味しかったもの」について何か書かないといけないことがあるらしい。妹はこの質問に答えられるほど食に興味がなかった。そこで、家族みんなに好きな料理を聞いて回っているというのだ。
「じゃあ、私の回答のパートナーが作ったカレーっていうのは使えなさそうだね。」
「うん。」
やんわり流してくれてもいいのに、ここで即答するのが我が妹である。すると、母が
「白米が一番だな、一生のうちだったら。」
となんとも貫禄のある回答。理由は、毎日食べても美味しいと思えて、何十年と食べ続けて一度も飽きたことがない食べ物は白米だけだから。なるほど、麺類やパンは「最近ずっと麺ばっかり食べてるな…」とか「今日炭水化物パンだけか…」とか思ったりするけど、米に関しては何日食べ続けてるとか気にしたことがない。そう思ってみると白米最強だ。

ちなみに私はコスタリカに住んでいた時、初めて日本の米がない生活を体験した。コスタリカにもタイ米のようなものは主食として存在したが、2、3日食べ続けると飽きてくる。調理方法の違いや、他のおかず類の違いもあっただろうが、やはり、おにぎりという素材そのままでうまい日本の米はすごい。(ちなみに、コスタリカで格別のうまい主食はイモ、豆類。スープに入っているそれらのうまさは格別!!!)

妹はいつもダイエット中で白米をほんの少ししか食べないのだが、その母の答えに少し納得したようだ。ちなみに高校生の弟にこの質問をしてみたところ、「ラム肉」という大人な答えが帰ってきた。こりゃ、将来グルメになる予感。稼げるようになったらとっておきのラム肉お姉におごってくれよ〜〜〜。

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